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『凶悪』から10年

2022年5月8日 くれい響 死刑にいたる病 ★★★★★ ★★★★★

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死刑にいたる病

獄中の死刑囚と彼の証言の裏付けを取るうちに過去の事件の沼にハマっていく男という奇妙な関係性。つまり、10年前に白石和彌監督が注目された『凶悪』のアップデート版といえるだろう。そんななか、同じサイコパスでも、おなじみの絶叫系ではなく、囁き系の阿部サダヲがレクター博士を踏襲した芝居で不気味さを醸し出していく。ほかにも、『ウェディング・ハイ』から本作への流れで一皮剥けた感アリな岩田剛典など、キャスティングの妙が功を奏している。さらに謎解きの面白さに加え、PG12にしてはなかなかのグロ描写など、攻めるところは攻め、この10年間の白石演出の成長を垣間見ることができるだろう。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『フォーエバー・パージ』『義足のボクサー GENSAN PUNCH』『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「CREA WEB」にて木幡竜さん、「GetNavi web」にて玉山鉄二さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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