シネマトゥデイ

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高性能なストーリーテリングで魅せる異端の天才の肖像

  • ヨーロッパの歴史の裏側を、くっきりキャラ立ちした人物達が蠢く。喩えるなら手塚治虫の『アドルフに告ぐ』と浦沢直樹の『MONSTER』を合体させたような作風の傑作ミステリードラマだ。

    基本的には驚異のストーリーテリング力が肝だが、やはりB・カンバーバッチも際立つ。彼はTVでホームズを、その前にはホーキングを演じているが、今回のチューリングは自身の資質を活かした「英国式天才」の完成形と言えそうだ。

    それは“人間コンピュータ”的な人物像のわかりやすい形でもある。今の日本なら「コミュ障」として貶められそうな異端の個性がどれほど文化を変える能力を秘めているか。この寛容性の問題は現代に接続するテーマだ。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「朝日新聞」「キネマ旬報」「テレビブロス」「週刊文春」「週刊プレイボーイ」「メンズノンノ」「Numero TOKYO」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: 9月15日(金)19:30より、Mistletoe×PLANETS特別企画「情報環境は映画/音楽の快楽をどう変えるのか」にて、『ラ・ラ・ランド』をめぐって音楽ジャーナリストの柴那典さんと対談します(司会:宇野常寛さん)@会場:STRATUS TOKYO(外苑前)。※LIVE中継あり。執筆参加した『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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