シネマトゥデイ

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3Dなしで情念を体感させるキャメラの存在感はディカプリオ以上

  • レヴェナント:蘇えりし者
    ★★★★★

     開拓時代を背景とする物語は、ごくシンプルな復讐譚。ディカプリオの執念の演技は凄絶極まりないが、話すことも身動きさえ出来ず、耐える時間が長い。映画史に残る作品へと高めたもの、それは撮影の力だ。自然光を貫き、ワンシーン・ワンカットに挑む撮影監督エマニュエル・ルベツキのキャメラワークが、役者以上の存在感を放つ。人間の視野にも匹敵する広角レンズによる長回しは、筆舌に尽くしがたい。イニャリトゥ監督にとって『バードマン』がスーパーヒーロー映画へのアンチテーゼならば、本作は3Dへの批評的見解である。大自然に放り出された人間の情念を、3Dという“飛び道具”を用いることなく体感させることに見事に成功している。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●円谷プロ「ULTRAMAN ARCHIVES」●過去に「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4/朝ドラ特集」●kotoba春号「特集:ブレードランナー2019-2049」●デジタルハリウッド大学「アニメフォーラム」講演●映画.comコラム●「Pen」SF特集/●NHK BSプレミアム「ザ・ベストテレビ」出演●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」●TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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