シネマトゥデイ

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ただそこにいるだけのゴーストが、切なく愛おしい

  •  ゴーストがこのような存在ならば、その世界はきっと美しい。ただそこにいることしか出来ないゴーストが、切なく愛おしい。そういう場所が、ほとんどセリフはなく、映像とごくわずかな音楽だけで描かれていき、静かな余韻に浸らせてくれる。
     ある人間が死去するが、そのとき抱いていた思いが消えず、その場所にとどまってゴーストになる。ゴーストには顔もなく、やれることは電気を消したりつけたりすることくらい。誰かを怖がらせることもない。ただ思いが持続して、そこにあり続ける。
     だがそんなゴーストが、ある美しい発見をする。その瞬間が言葉ではなく映像で描かれて、観客もそれをゴーストと共有できる。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 「ゲーム・オブ・スローンズ」のスターク家の兄のほう、リチャード・マッデン主演の「ボディガード -守るべきもの-」@Netflix。マッデンが急にジェームズ・ボンド役の候補の噂になったのはこの作品のせいなのかと思いながら見るのも一興。 クリス・パイン主演の「アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~」は、スコットランド人監督デヴィッド・マッケンジーによるスコットランド気質映画。湿地での泥まみれの戦闘が迫力もの。

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