シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

ただそこにいるだけのゴーストが、切なく愛おしい

  •  ゴーストがこのような存在ならば、その世界はきっと美しい。ただそこにいることしか出来ないゴーストが、切なく愛おしい。そういう場所が、ほとんどセリフはなく、映像とごくわずかな音楽だけで描かれていき、静かな余韻に浸らせてくれる。
     ある人間が死去するが、そのとき抱いていた思いが消えず、その場所にとどまってゴーストになる。ゴーストには顔もなく、やれることは電気を消したりつけたりすることくらい。誰かを怖がらせることもない。ただ思いが持続して、そこにあり続ける。
     だがそんなゴーストが、ある美しい発見をする。その瞬間が言葉ではなく映像で描かれて、観客もそれをゴーストと共有できる。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: シリーズ「グラック・ミラー」中の1作、「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」@Netflixがスゴイ。ストーリーの展開を視聴者が選択してドラマが展開するインタラクティブ・ドラマなんだけど、形式とモチーフの相乗効果が抜群。主人公がゲーム作者で同じようなゲームを作っていて、見ているこちら側もストーリーの迷路の中を彷徨うことに。

» 平沢 薫 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク