シネマトゥデイ

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若いということの危うさ、若い恋の美しさ

  • WAVES/ウェイブス
    ★★★★★

    前半の主人公は4人家族の長男、後半はその妹。前半はスリラー的だが、後半は静かで内向的。それは、まるで不自然でないどころか、このひとつの家族や彼らの状況を多方面から奥深く見つめる上で、すばらしく効果的だ。楽しい高校時代を送っていたのに、あるひとつのことで人生が一転する長男に見る、若いということの輝かしさと、危うさ。わが子を愛するからこそ厳しく育てる父親が、知らないうちに息子に与えているプレッシャー。この黒人家族がとても裕福というステレオタイプに陥らない設定も、普段映画ではあまり語られない人々のリアルに焦点を当てる。悲しく、暗い話ながら、若い恋の美しさや、将来への希望を感じさせるのもいい。

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猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴: 東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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