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今や演技派に成長したチョウ・ドンユイの出発点

2020年5月6日 くれい響 サンザシの樹の下で ★★★★★ ★★★★★

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サンザシの樹の下で

裏テーマとして、被ばくの恐怖もあるチャン・イーモウ監督作ではあるが、初期作に比べて、文革絡みのドラマ性は弱く、身分違いの純愛モノとしては『初恋の来た道』の二番煎じ感がある。とはいえ、どこか懐かしい情景の下、手渡しや包帯シーンなど、性悪な巨匠と思えぬほどの純粋無垢な2人のキラキラ描写がハンパない。そこに輪をかけるのが、新イーモウ・ガールに発掘されたチョウ・ドンユイのピュアな魅力。“13億人の妹”と呼ばれた三つ編み姿の本作から、早10年。『僕らの先にある道』(配信中)など、シリアスからコメディまで、難なくこなす演技派へと成長した彼女の出発点として観ると、なかなか感慨深い。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE web」にて小栗有以さん、カミングフレーバーさん、「GetNavi web」にて桜井ユキさん、「CREA WEB」にて井上祐貴さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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