主演2人の実力は別格だと実感。演技で泣ける瞬間が幾度も

2020年7月14日 斉藤 博昭 ★★★★★ ★★★★★

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糸

平成を駆け巡る物語ながら、妙に昭和の香りも漂う。めぐり逢いや、すれ違い、別れの運命など、いい意味での泥臭く、ベタな展開のせいだろうか。しかし令和の時代に観てしっくり来るのは、この世界を日本人が愛し続けているのだと納得。何よりテンポが良く、時制や場所の移動が自然な流れで計算されており、観ていて飽きることがない。

菅田将暉、小松菜奈は、それぞれの役の約10年の変化を鮮やかに見せたうえに、感情表現があまりに的確。「演技に泣ける」瞬間が何度か訪れる。小松に、あの山口百恵が憑依したかと錯覚させるのも昭和の香りの要因かも。素顔の2人への妄想も含め、今作に期待する人にとって、欠点は見当たらないのでは?

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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