「The Final」からの激しい揺り戻しで、人斬りの原点へ

2021年6月10日 斉藤 博昭 るろうに剣心 最終章 The Beginning ★★★★★ ★★★★★

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るろうに剣心 最終章 The Beginning

冒頭から人斬りマシン感が全開の抜刀斎=剣心は、過去作で時折見せていた、とぼけたムード一切封印のシリアス&ダークさで、ジョーカーのようなヒールの味わいも濃厚。その一貫性が、いい感じ。アクションも荒唐無稽さが後退。リアルな殺陣を重視した「本格派」を究めた印象。立ち位置はスピンオフっぽいが、それをシリーズ最後に持ってきてループを作る挑戦が大胆。しかも成功かと。
ドラマ部分は前作である程度、予告されたので驚きは少ない。これも予想どおりだが、有村架純の「運命の人」感は希薄で、本人の演技というより、キャスティングに違和感。そこが気にならなければ、終幕は美しすぎるのでは? ただ美しすぎて、物足りなさも残る。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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