主演女優賞ノミネートリスト
第98回アカデミー賞
主演女優賞はジェシー・バックリーVSローズ・バーンの一騎打ち
共にゴールデン・グローブ賞を制した『ハムネット』のジェシー・バックリー(ドラマ部門)、『イフ・アイ・ハッド・レッグス・アイド・キック・ユー(原題) / If I Had Legs I'd Kick You』のローズ・バーン(コメディ/ミュージカル部門)の一騎打ちが濃厚。しかしステレオタイプではない女性像を多面的に演じた『センチメンタル・バリュー』のレナーテ・レインスヴェ、『ソング・サング・ブルー(原題) / Song Sung Blue』のケイト・ハドソンの評価も高い。『ブゴニア』のエマ・ストーンの熱演も圧巻だが、3度目の受賞はさすがにハードルが高そう。(高橋諭治)
ジェシー・バックリー『ハムネット』

2013年にロンドンの王立演劇学校を卒業し、テレビドラマ「戦争と平和」(2016)、初主演映画『ビースト(原題)/Beast』(2017※劇場未公開)で注目される。ハリウッド進出後は『ジュディ 虹の彼方に』(2019)などに出演し、女優マギー・ギレンホールの監督デビュー作『ロスト・ドーター』(2021)で初めてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。『ハムネット』では天才劇作家ウィリアム・シェイクスピアの妻アグネスを情感豊かに演じ、ゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマ部門)を受賞。その勢いに乗り、アカデミー賞でも初受賞の期待がかかる。
ジェシー・バックリー
1989年12月28日生まれ
アイルランド・キラーニー出身
主な出演作
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(2022)
『MEN 同じ顔の男たち』(2022)
『ロスト・ドーター』(2021)
ローズ・バーン『イフ・アイ・ハッド・レッグス・アイド・キック・ユー(原題) / If I Had Legs I'd Kick You』
母国オーストラリアでの活動を経て、イギリスやハリウッドに進出。ホラー映画『インシディアス』(2010)からコメディ『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011)まで幅広いジャンルで活躍し、2007年スタートのテレビシリーズ「ダメージ」のエレン・パーソンズ役でも知られている。『イフ・アイ・ハッド・レッグス・アイド・キック・ユー(原題) / If I Had Legs I'd Kick You』では、幾多の災難に見舞われる母親の極限心理を表現し、ゴールデン・グローブ賞女優賞(コメディ/ミュージカル部門)など前哨戦で数多くの賞に輝いている。
ローズ・バーン
1979年7月24日生まれ
オーストラリア・シドニー出身
主な出演作
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)
『インシディアス』(2010)
『28週後...』(2007)
ケイト・ハドソン『ソング・サング・ブルー』
女優ゴールディ・ホーンと歌手ビル・ハドソンの間に生まれ、1990年代後半から本格的に女優として活動する。ゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞し、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた『あの頃ペニー・レインと』(2000)で一躍ブレイク。その後は『10日間で男を上手にフル方法』(2003)などのロマンチック・コメディで人気を博した。『あの頃ペニー・レインと』以来、25年ぶり2度目のアカデミー賞ノミネートを果たした実録音楽ドラマ『ソング・サング・ブルー』では1990 年代にミルウォーキーで人気を博したニール・ダイアモンドのトリビュートバンド夫婦をヒュー・ジャックマンと共に演じ、持ち前の歌唱力も披露している。
ケイト・ハドソン
1979年4月19日生まれ
アメリカ・カリフォルニア州出身
主な出演作
『あなたにも書ける恋愛小説』(2003)
『10日間で男を上手にフル方法』(2003)
『あの頃ペニー・レインと』(2000)
レナーテ・レインスヴェ『センチメンタル・バリュー』
ヨアキム・トリアー監督の“オスロ3部作”の2作目にあたる『オスロ、8月31日』(2011)で映画デビューし、母国ノルウェーの映画、舞台でキャリアを積む。再びトリアー監督と組んだロマンチック・コメディ『わたしは最悪。』(2021)でカンヌ国際映画祭女優賞に輝き、一躍世界的な注目を集めた。トリアーとの3本目のタッグ作『センチメンタル・バリュー』で演じるのは、映画監督である父親との確執など精神的な問題を抱える舞台女優。複雑なキャラクターを確かな演技力で体現し、初めてアカデミー賞主演女優賞へのノミネートを果たした。
レナーテ・レインスヴェ
1987年11月24日生まれ
ノルウェー出身
主な出演作
『アンデッド/愛しき者の不在』(2024)
『顔を捨てた男』(2023)
『わたしは最悪。』(2021)
エマ・ストーン『ブゴニア』
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)で映画デビュー。その後『ゾンビランド』(2009)、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2011)などの話題作に相次いで出演し、ハリウッドのスター女優に。演技力も高く評価され、『ラ・ラ・ランド』(2016)、『哀れなるものたち』(2023)でアカデミー賞主演女優賞を2度受賞。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)、『女王陛下のお気に入り』(2018)では同助演女優賞の候補になった。3度目の受賞を狙う『ブゴニア』では、怪事件に巻き込まれる企業のCEOを演じる。
エマ・ストーン
1988年11月6日生まれ
アメリカ・アリゾナ州出身
主な出演作
『哀れなるものたち』(2023)
『女王陛下のお気に入り』(2018)
『ラ・ラ・ランド』(2016)


