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ドリーミング村上春樹 (2017):映画短評

ドリーミング村上春樹 (2017)

2019年10月19日公開 60分

ドリーミング村上春樹
(C) Final Cut for Real
くれい響

パラレルワールドに誘う、かえるくん

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

外国人から見た村上春樹、そして日本語の難しさ。意外にも、デンマーク人翻訳家のお仕事映画としての要素は薄いが、村上春樹本人が出演せずとも、深夜のデニーズにピンボール、首都高に二つの満月と、カメラはハルキストにはたまらない情景を捉えるなど、“分かっている”人間が手掛けるドキュメンタリーといえるだろう。しかも、CGでかえるくんを登場させ、ねっとりした声でモノローグを担当。そのインパクトに驚いているうちに、小説と同じパラレルワールドを彷徨っているような感覚に陥る仕掛けだ。また、劇場公開のために権利をクリアしたザ・ヴェルヴェッツの「愛しのラナ」も、いいスパイスになっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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