プライベート・ケース (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
神経衰弱ぎりぎりのセラピスト!?
ジョディ・フォスター久々の主演作!と襟を正す必要はまったくなく、リアリティとスリルを軽妙にくるんだフレンチサスペンス。
ストレスをため込んでいるセラピストという主人公の設定が、まず面白く、セラピーを受けるべきはあなたなのでは……とツッコみたくなるが、それを含めてユーモアを漂わせており、とりわけ前夫との“探偵ごっこ”的なシーンは笑える局面もある。
『マンハッタン殺人ミステリー』辺りのウディ・アレン作品にも通じる、神経症気味の都市型人間ドラマも味。疑惑のヴィラン、M・アマルリックの怪しさも光った。
スリリングで軽やかで、ほのかにユーモラス
この頃、めっきり少なくなった気がする、大人向けの軽やかで小粋な心理サスペンス。冒頭で流れるトーキング・ヘッズの名曲「サイコ・キラー」のシリアスなのにユーモラスな味が、まさにこの映画にピッタリ。
ジョディ・フォスター演じるフランスで暮らすアメリカ人精神分析医が、患者の突然の死に疑惑を抱くが、実は彼女も心理的問題を抱えており----という筋立てはありがちだが、スリリングさと同居する軽やかさ、ほのかな可笑しさの配合ぶりが絶妙。フォスターが、かなり面倒臭いがそれでいて愛らしい人物像を演じて巧み。名優ダニエル・オートゥイユ扮する、離婚したが今も友人の元夫とのやりとりも、大人の洗練と成熟の味わい。






















