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プライベート・ケース (2025):映画短評

2026年7月24日公開 107分

プライベート・ケース
(C) LES FILMS VELVET -BUENOS HAIR -FRANCE 3 CINEMA

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

相馬 学

神経衰弱ぎりぎりのセラピスト!?

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ジョディ・フォスター久々の主演作!と襟を正す必要はまったくなく、リアリティとスリルを軽妙にくるんだフレンチサスペンス。

 ストレスをため込んでいるセラピストという主人公の設定が、まず面白く、セラピーを受けるべきはあなたなのでは……とツッコみたくなるが、それを含めてユーモアを漂わせており、とりわけ前夫との“探偵ごっこ”的なシーンは笑える局面もある。

 『マンハッタン殺人ミステリー』辺りのウディ・アレン作品にも通じる、神経症気味の都市型人間ドラマも味。疑惑のヴィラン、M・アマルリックの怪しさも光った。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

スリリングで軽やかで、ほのかにユーモラス

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 この頃、めっきり少なくなった気がする、大人向けの軽やかで小粋な心理サスペンス。冒頭で流れるトーキング・ヘッズの名曲「サイコ・キラー」のシリアスなのにユーモラスな味が、まさにこの映画にピッタリ。

 ジョディ・フォスター演じるフランスで暮らすアメリカ人精神分析医が、患者の突然の死に疑惑を抱くが、実は彼女も心理的問題を抱えており----という筋立てはありがちだが、スリリングさと同居する軽やかさ、ほのかな可笑しさの配合ぶりが絶妙。フォスターが、かなり面倒臭いがそれでいて愛らしい人物像を演じて巧み。名優ダニエル・オートゥイユ扮する、離婚したが今も友人の元夫とのやりとりも、大人の洗練と成熟の味わい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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