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ヘルドッグス (2022) 映画短評

2022年9月16日公開 138分

ヘルドッグス
(C) 2022 「ヘルドッグス」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

なかざわひでゆき

ハードボイルドが香り立つ和製フィルムノワールの秀作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 凶悪犯罪への復讐に駆られて狂犬と化した元警官が、潜入捜査のため関東最大のヤクザ組織へ送り込まれる。日本映画では珍しい本格的な潜入捜査官物。長年に渡って潜っていたことで周囲の環境と同化し、本来の目的である任務にブレが生じていく辺りの心理描写がとても巧妙でリアルだ。なにしろ、ヤクザと同等かそれ以上に警察組織も冷酷非情。むしろ、仲間同士の結束が固いヤクザの方が人間臭く感じられることすらある。正直なところ、ストーリー展開に都合の良すぎる点は少なくないが、しかし原田眞人監督が追求した正統派フィルムノワールの世界は魅力的で、孤高の狂犬を体現する岡田准一の佇まいにも説得力がある。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

今度の岡田准一はジョニー・デップと化す

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ザ・ファブル』でジャッキー・チェンと化した岡田准一が『フェイク』のジョニー・デップと化す。それだけに、ド派手アクションよりヤクザ組織における群像劇を重視。細かいカット割で、『ギャングース』の極悪キャラをパワーアップさせたMIYAVIや『燃えよ剣』から続投のはんにゃ金田らが入り乱れる展開は、いかにも原田眞人監督作。岡田の相棒を務める坂口健太郎も、あえて分かりやすいサイコパス芝居をせず、リアルさ追求。『KAMIKAZE TAXI』や『バウンス ko GALS』(村上淳も登場!)などの原田監督のセルフオマージュ大会もあり、カロリー高めの138分。多少のセリフの聞き取りづらさもご愛敬といったところ。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

荒々しさと雄々しさと

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ある種のクラシック感すら感じる闇社会を舞台にした腹の探り合い劇。もちろん岡田准一主演なので、しっかりしたアクション映画なのは言うまでもありませんが、近年、重厚な作品が続いていた原田眞人監督としても、久しぶりに原点回帰的な荒々しさと勢いに満ちた映画に仕上がりました。
隅々まで豪華でクセの強い面々が揃いましたが、闇社会の若きトップを演じるMIYAVIはカリスマ性を感じさせる独特の雰囲気を漂わせていて特に印象深かったです。
映画のジャンルとしての”潜入捜査官モノ”は過去にも多くの名作がありましたが、本作もその系譜に連なる一本です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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