早乙女カナコの場合は (2024):映画短評
猶予をもらっているような映画
将来のこと、恋人のこと、人生の諸々について10年かけて考え続ける女性の物語。橋本愛が10年間の微妙な変化を好演しています。中川大志と山田杏奈がそれぞれ、今までにちょっとなかったキャラクターを演じてているのも印象的です。”今”は何かと答えを急ぎがちですがこの映画はそれだけのことなんだから決めるのも”10年ぐらいかけてもいいんじゃないか?”と言ったちょっとした猶予というか甘えをもらえているような気がして、ちょっと肩の荷が軽くなりました。同じ柚木麻子先生原作ということで『私にふさわしいホテル』と同じ役でのんが当する遊びも楽しいです。
この短評にはネタバレを含んでいます




















