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ドールハウス (2025):映画短評

ドールハウス (2025)

2025年6月13日公開 110分

ドールハウス
(C) 2025 TOHO CO.,LTD.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

村松 健太郎

確かにこれはミステリー

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

矢口史靖監督からこんなお話が生まれるとはびっくりしました。まさに狂い咲きと言った感があります。ドールミステリーという謳い文句が全面に押し出されていますが、確かにこれはミステリーです。特に呪術により邪気を祓う邪禁師(じゅごんし)の田中哲司が登場してからの展開は見応えがあります。主演の長澤まさみは1時間50分の上映時間の中で様々な表情を見せてくれて”巧さ”を再認識させてくれました。キャストは決して多くはありませんが、適材適所という言葉がぴったりな無駄のない配置。オチを見たうえでもう一度見直したくなる映画でした。昨年サプライズヒットとなった『変な家』の成功体験が重なる一本です。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

作品の立ち位置を示すかのような、適度な怖さ

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

基本的に楽しく、前向きになれる映画が得意な矢口史靖監督なので、このジャンルででは独自の工夫にトライしてる感。そのせいか、斬新な恐怖シーンにいくつか遭遇できる。とはいえ、長澤まさみ主演映画なので、怖さがエスカレートするというより適度な匙加減。観客の間口は広いかと。長澤もポイントの苦悩演技で健闘。

最も怖いのは「人形」のデザイン。何度か、本物の子供かと錯覚する瞬間があり、背筋が凍った。チャッキーやミーガンなどとは違って、日本の「怪談」の伝統も感じさせ、真綿で首を締め付けてくる緩やかさが、これまた絶味。ゆえに人形の秘密がわからない前半が、観終わっても心に残った。途中でムードが微妙に変わり、結末は◎

この短評にはネタバレを含んでいます
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