アンジーのBARで逢いましょう (2025):映画短評
巨匠たちに愛された名女優・草笛光子を堪能する映画
どこからともなく現れた風来坊のワケあり老婆アンジーが、廃墟になったワケあり物件を改装してお洒落なバーを開き、その気風の良さと型破りな破天荒さで近隣住民をざわつかせつつ、やがて人々に生きる希望や勇気を与えていく。謎めいた流れ者が悩める住民たちを救って去る…という、『シェーン』の昔からよくある定番プロットのバリエーション。ストーリー自体はたわいない。やはりこれは主演スター、草笛光子ありきのスター映画である。成瀬巳喜男や市川崑など日本映画史に燦然と輝く巨匠たちに愛された名女優は、91歳になっても美しくてカッコ良くてお洒落で芸達者。スターが雲の上の存在だった時代のオーラを今も身に纏っている。
この短評にはネタバレを含んでいます




















