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事故物件ゾク 恐い間取り (2025):映画短評

2025年7月25日公開 113分

事故物件ゾク 恐い間取り
(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

相馬 学

ゴーストファンタジーも加わり、味を増した第2弾

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 売れない芸人が事故物件を渡り歩くコンセプトもそのままに、住居をおばけ屋敷に見立てたホラー演出が、ますます冴えわたる続編。

 物語自体はリセットされ、新たな主人公と新たな災難が設定されているので、ここから観ても問題ない。恐怖に怯える主人公像は共感を引くに十分だし、意外性を秘めた脇キャラも魅力を放つ。説明し過ぎることなく、恐怖に加えてファンタジー性を宿らせたフットワークの軽さに、中田監督の円熟を見た。

 “恐い間取り”という副題は、間取りの怖さにこだわった昨年のヒット作『変な家』と紛らわしくもあるが、関連はなし。この副題は、そもそも前作から付いていたことを念のために断っておきたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

優しさとホラー

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

5年ぶりの第2弾。監督&原作は変わりませんが、それ以外の特にキャストの部分は全く違うので独立した作品と言っていいでしょう。前作は原作者の松原タニシを彷彿とさせる主人公が登場しましたが、今回キャストも変わったということで、だいぶアレンジが入りました。映画全体も物件ごとに章立てはされているものの一本の大きな流れの中の起伏であって、その点でも大きく変わってきたと思います。何より優しさを前面に出した創りはホラー映画としてはかなり実験的だと思います。”謎”の部分が多く、見終わったあともう一度見直すと随分見え方も変わる映画です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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