ウィキッド 永遠の約束 (2025):映画短評
ライター3人の平均評価: 4
ふたりの女性の美しい友情物語が感動的な形で完結
ご存知の通りこれは「続編」ではなくひとつの話を前後編に分けた第2部。感情面のクライマックスが訪れるのは必然で、前編「ふたりの魔女」に比べ、ダークで涙をそそる。今作ではとくにグリンダの心の成長ぶりが大きな焦点。アリアナ・グランデは素晴らしく、前回はオスカー候補入りしたのに今回は逃したのがなんとも残念。前作のような笑い、明るさには欠け、2本に分けずに1本のままだったほうがバランスは良かったのかという気も。しかし、時間に余裕があるおかげで、書き下ろしの新曲がふたつも入ったのは大きなメリット。音楽、ダンス、美術、衣装と最高のビジュアルの中で展開される美しい女性の友情物語に酔いしれたい。
映画的にダイナミックになった後編
実に楽しい一本だった前編を受けての後半戦。前編で各所に丁寧に種を蒔いておいた分、後編では物語が花開き、本当に見ていて楽しい一本となりました。映画的なことで言えばダイナミックな演出が増えた後編の方が見応えがありました。今回も2時間を超える上映時間ですが、あっという間に時間が過ぎていき疾走感と充実感を堪能しました。前編でも相性の良さを感じさせたシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの二人ですが、今回も(実は一緒のシーンは多くないのですが…)見事な化学反応を見せてくれました。これは映画館の大画面で見て頂きたい一本ですね。
「伝説」見せ方の工夫。2部作ゆえのカタルシス
前作ラストの見せ場をあえてカットし、「続き」から始める潔さに感心。すべての基になった『オズの魔法使』への目配せを散りばめ、それでも徹底してドロシーの顔を見せないことに「伝説」へのリスペクトを痛感。ドロシー役にダンサーを配し、動きと雰囲気でジュディ・ガーランドの記憶を甦らせる。
映画用追加2曲は、エルファバとグリンダそれぞれの深い思いや葛藤に分け入ることに成功。善悪のテーマも別次元に引き上げた。
1作目に比べ、ダークで重い展開になるのは、オリジナルに則して仕方ないだろう。単体の映画として安らぎや楽しさがもう少し欲しかった気もするが、分かっていても涙がとめどなく溢れるクライマックスで満足度は高い。
























