ペリリュー -楽園のゲルニカ- (2025):映画短評
小さくも確かな”個”の物語
終戦から80年目という節目の年の最期を飾る戦争映画ということになるのでしょう。多くのエピソードがある原作なので、アニメシリーズでも良かったのかもしれませんが、主人公目線の部分をピックアップする形で長編映画化となりました。原作者が脚本を担当しているということもあって、変にノイズになるような作りになっていないことも好印象です。他方、ディフォルメされたアニメとは言え激戦地での総力戦を描いているために凄惨な描写もあり、リアルで生々しい戦場も描かれます。多くの物事の目撃者となる主人公コンビの板垣李光人と中村倫也はあまり声優のイメージがありませんでしたが好演しています。
この短評にはネタバレを含んでいます





















