旅の終わりのたからもの (2024):映画短評
違う世代が一緒に過去のトラウマに向き合う
オスカーで大健闘し、日本では先に公開された「リアル・ペイン〜心の旅〜」と重なる部分が多い。だが、今作の原作が出版されたのは1999年。ショパンの音楽も、ポーランドが舞台なので当然の選択だろう。
旅するふたりのうちひとりが傷にまっすぐ向き合えないという設定も共通するが、今作の場合、それは実際にホロコーストを生き抜いた高齢の父。アメリカに生まれた30代半ばの娘は、父が抱えてきた苦しみと誰も教えてくれなかった家族について知っていく。劇中に出てくる写真はスティーブン・フライ個人のものとのことで、プロデューサーも兼ねる主演のレナ・ダナム共に、この作品に寄せるパーソナルな思いが伝わってくる。
この短評にはネタバレを含んでいます





















