ボディビルダー (2023):映画短評
主演俳優のその後の運命を重ねれば、衝撃度はさらに大きく…
観たのは3年近く前も、今なお鮮烈に脳裏に残る力作。
理想の肉体に取り憑かれるあまり、過剰な薬物摂取、トレーニングに傾倒するうボディビルの日常がショッキングだが、主人公キリアンの強烈すぎるキャラが作品全般を支配している印象。
デートのシーンでは、ボディビルのことしか頭にない彼が、相手にまったく耳を傾けず、自分の話をまくし立てる。そのヤバさに震撼。後半のバイオレントかつ衝撃の運命はトラウマも誘う。
その展開から『タクシードライバー』を、そして狂気スレスレの名演からロバート・デ・ニーロと重ねたくなる、キリアン役のジョナサン・メジャース。トラブルを起こしてなければオスカー候補になった可能性もあり残念。
この短評にはネタバレを含んでいます




















