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AFRAID アフレイド (2024):映画短評

2025年12月26日公開 84分

AFRAID アフレイド
(C) 2024 Columbia Pictures Industries, Inc., Blumhouse Productions, LLC and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

猿渡 由紀

テーマはリアルだが恐怖も不安も感じさせない

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

どんどん日常生活に入ってくるAIは便利さを提供してくれるものの、不安と脅威を大きくする。そこを突くテーマは良いのだが、ツッコミどころがありすぎ、ホラーなのに恐怖を感じさせない。撮影開始は2022年末、本来なら2023年夏に公開のはずだったが延期され、その間に現実社会でテクノロジーが進んでしまって変更を余儀なくされたのも大きいかと。短い上映時間とストーリーの穴は、編集で色々カットしたせいもあるのではと思われる。似たテーマで同じブラムハウス製作の「M3GAN/ミーガン」(2022)がエンタメとして優れていたので(今年公開の続編は最悪だったが)、比較してもしまう。意欲はあるが結果が伴わなかった例。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

もし音声アシスタントがこんな進化をしたら

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 本作のAIが、身体を持つ未来的AIではなく、Siriやアレクサなどの身近な音声アシスタントが、ごくわずかに進化したような形で、音声とネットワーク接続によって人間に接してくるところがリアル。それは対話によって人間の意識を操る。ネット経由の接触から逃れることができない。AIが、主人公一家の親たち、10代の子供、幼い子供の3世代によって戦略を変えるところも興味深い。

 人類の意識がSNSの負の側面にうまく適応できているとは思えない現在、人間はAIに適応することが可能なのか。AFRAID=恐れ、というタイトル通り、無意識に抱いてしまっている漠然とした不安を刺激する。

この短評にはネタバレを含んでいます
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