モアナと伝説の海 (2026):映画短評
人間の歌う力を際立たせる
ミュージカル舞台の演出家出身のトーマス・ケイル監督が本作で志したのは、"生身の人間が目の前で歌い踊ることの力"を描くことなのではないか。その力を信じているので、アニメ版の魅力的要素をそのまま取り入れることも躊躇しない。その姿勢が潔い。
物語がアニメ版に忠実なのは、例えば『シンデレラ』『美女と野獣』などはアニメの原点となった童話に戻って新たな解釈を施すという手があるが、『モアナと伝説の海』はアニメオリジナルの物語だからだろう。『ライオン・キング』や他社の『ヒックとドラゴン』のような実写ならではの実景に注力する演出も選ばず、生身の人間たちと、そこから生まれる歌の力を際立たせる。
この短評にはネタバレを含んでいます
















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