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グッバイ、ジューン:幸せな人生の終い方 (2025):映画短評

2025年12月24日公開

グッバイ、ジューン:幸せな人生の終い方

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

斉藤 博昭

リアルだけど優しさを忘れず…家族を見送る映画の最高例

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

人生の最後をどのように過ごすか。これまで多くの作品が描いたテーマを、ケイト・ウィンスレット(初監督)と息子(脚本)は、あくまで現実的に、そして厳しくも優しい視点で描き、心に染み渡る映画に仕立てた。
2週間後のクリスマスまでの命を宣告された母に対し、3人の娘と1人の息子、各自の個性、立場をくっきり描写し、さらに自身も心と肉体が衰えつつある父の複雑な感情にもフォーカスするので、「誰もがどこかに共感する」という宣伝常套句がここまでしっくりくる作品も珍しい。
俳優陣が全員、実力どおりの演技を見せるなか、母親役ヘレン・ミレンに驚嘆。ドキュメンタリーかと錯覚させるほど、人生の末期状態の説得力が満点だった。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

クリスマス映画のジャンルに新たな名作が加わった

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

場数を踏んだ女優ケイト・ウィンスレットの強みが活かされた、完璧な監督デビュー作。役者たちがやりやすいようカメラを事前に固定し、撮影中はクルーが現場から消えることで、周囲を意識せずに演技をしてもらった。それは女優としてのウィンスレットの理想で、クルーと密な関係を築いてきたからこそできたこと。ただでさえ上手い役者たちが光るのも納得。死を扱う話ながら、真摯で、最後には希望もあり、毎年量産される空っぽなクリスマス映画と差別化する。今作の新人脚本家はなんと彼女の長男。22歳でよくここまで人間をわかっているなと感心するも、考えてみれば彼の父はサム・メンデスなのだ。この母子のこれからに大いに期待。

この短評にはネタバレを含んでいます
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