マテリアリスト 結婚の条件 (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
眼福映画として楽しみたい
超セレブな投資家と未だに俳優として芽が出ない元カレに挟まれる婚活アドバイザーという、前作『パストライブス/再会』に比べ、かなり王道設定なセリーヌ・ソン監督作。いくらでも面白くなりそうなエピソードが続きながら、監督の「定番のラブコメ、ロマコメなんてやりませんよ!」感が伝わる演出が鼻につき、観ていて歯がゆい気持ちになる。とはいえ、その演出が功を奏したとも言い難く、ここまでくるとアンチ『プラダを着た悪夢2』には響くような気も……。「んなアホな!」設定のダコタ・ジョンソンに、マンドーから一転、ペドロ・パスカルのお髭をしっかり拝める、眼福映画として楽しむのがおススメだ。
アジア系の感性を持ちつつ国境を超えた話を語る
「パスト ライヴス/再会」で大ブレイクを果たした韓国系カナダ人監督セリーヌ・ソンの第2弾は、やはり彼女ならでは。白人キャスト、100%英語であっても、テーマ、感性には、日本のドラマや少女漫画につながるものがある。ふたりの男性のキャラクターが典型的なのも、感動できるエンディングも、お約束の範囲で、むしろ安心。私生活でクリス・マーティンはじめ多くの男性と交際してきたダコタ・ジョンソンがこんな悩みを持つはずないというツッコミもなしで。
とにかく、ソンはアジア系の視点を持ちつつ現代人の心に響く恋愛を語る映像作家であることが、再び証明された。今後どんな話を語ってくれるのか楽しみ。






















