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ザ・コラール 希望を紡ぐ歌 (2024):映画短評

2026年5月15日公開 113分

ザ・コラール 希望を紡ぐ歌
(C) GERONTIUS PRODUCTIONS LIMITED 2025
猿渡 由紀

希望のある話の中で時代のリアリティも見せる

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

古風で良質な人間ドラマ。第一次大戦初期のイギリスの小さな街を舞台に、戦争が一般人の生活をどう変えたのかを描く。その中心にいるのは、毎回すばらしいレイフ・ファインズ。ニュアンスのある演技はもちろんながら、初めて学んだという指揮者の役を説得力たっぷりにこなす(彼の先生は『TAR/ター』でケイト・ブランシェットに教えた人だとか)。音楽を通じてコミュニティがつながっていく、希望のあるストーリーながら、ラストシーンはこの時代のリアリティを見せつける。オリジナルを変えることは罪なのか、戦時中は敵国の芸術をボイコットすべきなのかなど(クラシック作曲家の多くはドイツ人)、会話のきっかけもくれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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