ライフテープ (2025):映画短評
二人の抜き差しならぬ表情が、深く、真に迫ってくる
使ってしまうこともあるのだが、「寄り添う」という言葉が苦手だ。「すり寄っている」とつい、脳内誤変換してしまうから。このドキュメンタリー映画で自らカメラを回した安楽涼監督が、インタビューなどでその言葉を使用しているか知らないのだけれど、完成作を観る限り、寄り添っても、すり寄ってもなくて、ひたすら家族のインナーワールド、内面奥まで入り込んでいた。
難病を抱えて生まれてきたお子さんを守ろうとし、「自分たちを選んでやってきてくれたことを後悔しないように」と、精一杯慈しみ、笑って泣いて、日々を歩んでいく。そんなふうに時を刻みながら、“親”になっていく二人の抜き差しならぬ表情が、深く、真に迫ってくる。
この短評にはネタバレを含んでいます





















