エリス&トム -ボサノヴァ名盤誕生秘話- (2022):映画短評
優れたアーティストは、レコーディングの過程がまた貴重!
冒頭、あの「三月の雨」の歌詞「足」「地面」の発音、レジェンド二人の会話のやりとりがもう得難い音楽になっていて、胸ときめく。歴史的なコラボ、1974年に名盤『Elis & Tom』を残したエリス・レジーナと“トム・ジョビン”ことアントニオ・カルロス・ジョビン。
創作の場なのだから、“和気あいあい”では済まない。多々すれ違いがあって、レコーディングは中断寸前まで行く。その生々しい瞬間をカメラが捉えていた、と。優れたアーティストは完成盤だけでなく、リハーサルの過程、アウトテイクなどが特別な価値を持つ。それを享受できるのが当ドキュメンタリーだ。エリスの哀しい晩年にも言及後の、再度の「三月の雨」に涙。
この短評にはネタバレを含んでいます





















