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バイオハザード (2026):映画短評

2026年10月9日公開 94分

バイオハザード

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.2

相馬 学

プレーヤー目線での潔いリセット

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ゲームをプレイする人間の視点でこの映画を作ったとクレッガー監督は語るが、大いに納得。とにかく、ビジュアル的に無駄がない。

 映画版ではおなじみのアンブレラ社の陰謀的な側面を出さず、頼もしい仲間も出てこない。あるのは主人公ブライアンのサバイバルのみ。何が起こっているのかわからず、とにかく生き残りたい、そんな彼の心理状態にシンクロさせるのが面白い。

 そんなブライアンも、どこにでもいるフツーの青年なのでヘマもするし、事態を悪化させもする。そこにブラックユーモアを漂わせている点が『死霊のはらわた』にも似て楽しめた。クリーチャー造形の過去イチのグロさも味。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

「面白ければ、それでいい」の一点突破!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

後半は惰性で製作していたとしか思えぬポール・アンダーソン、原作に忠実ながらジョン・カーペンターオマージュが空回りに終わったヨハネス・ロバーツから引き継ぐ、サバイバル・ホラーを強調したザック・クレッガー監督の新シリーズ。前作『WEAPONS/ウェポンズ』の焦らしはなく、序盤からアクセル全開でブッ飛ばしてくれ、『ハードコア』的一人称視点でないものの、恐怖と笑いが繰り出す没入感で、巻き込まれパニック×モンスターものとしての新機軸を打ち出してくる。アレンジもあり、「これが「バイオ」なのか?」という疑問は浮かぶが、「面白ければ、それでいい」の一点突破な作りは妙に清々しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

スピード感満点のジェットコースター・ムービー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『バイオハザード』シリーズの最新作は、ゲームと同じ世界を舞台にした完全オリジナルのアナザー・ストーリー。主人公は近隣の町からラクーンシティ総合病院へ「あるもの」を届けるよう依頼された配達人ブライアン。だが、その頃ラクーンシティではあの感染が既に拡大しており、何も知らず向かったブライアンに絶体絶命の事態が次々と襲いかかる。94分というコンパクトな尺に、恐怖と笑いとパニックとアクションが盛り沢山。主人公がヒーローでもなんでもない凡人…というより、むしろまるで頼りないヘタレキャラだからこそのスリルとサプライズが満載で、初期サム・ライミ作品のごとく笑えるのにしっかり怖い映画となっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

この世界に没入させる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 没入する。原作ゲームのファンであるザック・クレッガー監督が「自分がゲームをしている時の感覚が味わえる映画」を目指して実現。主人公はとにかく前に進むしかなく、しかし暗くて周囲は見えず、どこから何がやってくるか予測不能で、緊張しっぱなし。しかも、急に現れるモノが、異様にグロテスクな様相を見せるので、そんなことをしている場合じゃないのに、じっと見入ってしまわずにはいられない。原作ゲーム未体験なので、仕込まれたイースターエッグは判別できないが、世界は充分堪能できる。怖くておぞましいのに笑えもするという感触は、前作『WEAPONS/ウェポンズ』同様。監督の次回作はSF映画だそうで、それも楽しみ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

主人公のキャラと元ゲームの恐怖再現で、一瞬も飽きない90分

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

ラクーンシティを背景に、ゲームのネタを各所に配置しながら“サバイバルホラー”というオリジナル精神を100%以上に再現。緩急のメリハリとノンストップ感が最高レベルで反応し、まさに一瞬も目が離せない時間が最後まで続く。最上級のエンタメ作品。
高い報酬に釣られ地獄を見る配達人の、ある意味“能天気”キャラが、グロさと暗澹を極めそうな世界を中和。笑えるやりとりも適度(最終判断で減らしたのも正解?)で、そのピンチ、および切り抜け方が映画的共感を加速させていく。
冷静に考えたら、かなり無理なミッションのプロセスも、辻褄が計算され、意外なほど脚本も高次元では?
怒涛のエンディングも、作品全体の勢いから大納得!

この短評にはネタバレを含んでいます
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