プライベート・ケース (2025):映画短評
スリリングで軽やかで、ほのかにユーモラス
この頃、めっきり少なくなった気がする、大人向けの軽やかで小粋な心理サスペンス。冒頭で流れるトーキング・ヘッズの名曲「サイコ・キラー」のシリアスなのにユーモラスな味が、まさにこの映画にピッタリ。
ジョディ・フォスター演じるフランスで暮らすアメリカ人精神分析医が、患者の突然の死に疑惑を抱くが、実は彼女も心理的問題を抱えており----という筋立てはありがちだが、スリリングさと同居する軽やかさ、ほのかな可笑しさの配合ぶりが絶妙。フォスターが、かなり面倒臭いがそれでいて愛らしい人物像を演じて巧み。名優ダニエル・オートゥイユ扮する、離婚したが今も友人の元夫とのやりとりも、大人の洗練と成熟の味わい。
この短評にはネタバレを含んでいます





















