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人ごみが苦手のアナタへ!GWにこそイッキ観したい「シリーズ映画」

ハリー・ポッター
GWだからこそイッキ観したい「シリーズ映画」!『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』より - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 最大9連休となる、今年2018年のゴールデンウィーク。この長期休暇中、時間があるときだからこそ、あえてイッキ観してみたい「シリーズ映画」を、独断と偏見で紹介したい。(文:くれい響)

 まずは定番、人気を二分した“最強ファンタジー”から、『ハリー・ポッター』(全8作)と『ロード・オブ・ザ・リング』(全3作)。ダニエル・ラドクリフら、キャストの成長物語として観ると、より感慨深い『ハリポタ』でも、3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)は、宿敵を演じるオスカー俳優、ゲイリー・オールドマンの怪演に加え、後に『ゼロ・グラビティ』(2013)を手掛けるアルフォンソ・キュアロン監督のダークで大人向けの演出に再注目。一方、ピーター・ジャクソン監督による『ロード・オブ・ザ・リング』は、未公開シーンを追加した「スペシャル・エクステンデッド・エディション」や前日譚(たん)『ホビット』シリーズ(全3作)などを追加すれば、『ハリポタ』にも多大な影響を与えた世界観にどっぷり浸れるはず。

ロード・オブ・ザ・リング
『ロード・オブ・ザ・リング』より - New Line Cinema / Photofest / ゲッティ イメージズ

 そして、“アメコミ映画”の最前線を突っ走る「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」から、最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観る前に、改めて観返したいのが、『アイアンマン』(全3作)と『キャプテン・アメリカ』(全3作)。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)における両者の対立に至るまでの、お気楽社長トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)と元軟弱青年スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)の人生は、まさに波瀾万丈。ちなみに、1作目『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)には、ドミニク・クーパー演じるトニー・スタークの父、ハワード・スタークも登場していることから、その関係性をもう一度整理しておきたい。

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アベンジャーズ
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』- Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 さらに、“やりすぎアクション”枠からは、『ミッション:インポッシブル』(全5作)と『ワイルド・スピード』(全8作)。1作目にして、オリジナルであるテレビドラマ「スパイ大作戦」の常識をブチ壊し、今やトム・クルーズ映画の代名詞であると同時に、体を張ったトムの“かくし芸状態”になりつつある『ミッション:インポッシブル』。日本でも8月公開予定の6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を観る前に、そのアクション遍歴をチェックしたいところ。そのチームプレイの流れを踏襲して、人気が爆発したのが『ワイスピ』。当初のありがちな潜入捜査&違法レース映画だったのが、5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』から面白さ&スケールが拡大! シリーズは、もはや敵は戦車や潜水艦まで何でもアリ状態のなか、主演ポール・ウォーカーの事故死から、ファミリーの絆の強さが劇中とシンクロする展開には胸アツだ。

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ミッション:インポッシブル/フォールアウト
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』より -(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

 “カワイイ顔して、とんでもキャラ”として挙げたいのが『怪盗グルー』(全3作)と『チャイルド・プレイ』(全7作)。『怪盗グルーの月泥棒 3D』(2010)では「アンパンマン」における、かびるんるん的なモブキャラだったミニオンズは、主人公のグルーを差し置いて、スピンオフ『ミニオンズ』(2015)では独り立ち。地球上で生命が誕生した時代に誕生し、その時代のもっとも邪悪な悪党に仕えてきたという、半ば強引な過去設定も明らかになっている。殺人鬼が魂を移したグッドガイ人形が次々と人を襲う『チャイプレ』は、シリーズを重ねるごとにコミカル要素が増大。相方ティファニーの登場(4作目『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』)により、さらに暴走し続けている。

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怪盗グルーのミニオン大脱走
『怪盗グルーのミニオン大脱走』より -(C)Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 最後に日本映画からは、人気コミック実写化の成功例といえる『るろうに剣心』(全3作)と『ちはやふる』(全3作)。“日本の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ(全6作)”を目指した大友啓史監督と谷垣健治アクション監督、そして驚異の身体能力を魅せる佐藤健によって実現したアクションは、間違いなく日本映画の最高峰。さらに、2作目『るろうに剣心 京都大火編』(2014)で土屋太鳳が全力で魅せるアクションも、今となってはお宝映像といえるだろう。そして、最終作『結び』が現在上映中の『ちはやふる』。広瀬すずの魅力を十二分に引き出した小泉徳宏監督が「オリバー・ストーン監督の『エニイ・ギブン・サンデー』(2000)を意識した」と語る迫力の試合シーンなど、そのスポ根感は少女マンガ原作の持つ偏見を壊してくれる。

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ちはやふる
『ちはやふる -結び-』より -(C)2018 映画「ちはやふる」製作委員会(C)末次由紀/講談社

 「シリーズ映画」と言っても、近年リドリー・スコット監督の手により、1作目に繋がりつつある『エイリアン』シリーズ(全6作)など、当時の俊英監督を起用していく『007』(全24作)パターンと、30年ぶりにジョージ・ミラー監督が新作を手掛けた『マッドマックス』シリーズ(全4作)のように、全作を一人の監督が手掛ける『男はつらいよ』(全48作)パターンでは、観たときの印象は大きく変わるだろう。

マッドマックス
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 そんななか、ジェームズ・デモナコ監督による『パージ』シリーズ(全3作)は、「1年に1度、すべての犯罪が合法化される夜」という基本設定は同じながら、まるで別監督が撮ったようなスケール感とテイストでストーリーが展開。それだけに『007』パターンが多いジャンル映画でも、かなり異質のシリーズだけに要注目だ!

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