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圧倒的な透明感!宮崎あおいの演技が輝く映画8選

唯一無二の存在感を発揮する宮崎あおい
唯一無二の存在感を発揮する宮崎あおい - Takashi Aoyama / Getty Images

 2006年度前期の連続テレビ小説「純情きらり」の再放送が6日からスタート。ヒロインを演じた宮崎あおい (崎はたつさき)が透明感あふれる演技を披露している。そんな宮崎の出演映画を振り返ってみたい。

『EUREKA ユリイカ』2001年公開

 バスジャック事件に遭遇した被害者が事件の後遺症から再生するまでの道のりを描く、青山真治監督作品。宮崎は実の兄である宮崎将とともに、事件で生き残った兄妹を演じた。3時間37分に及ぶ物語のなか、失語症に陥ったという設定でセリフもわずかながらも、宮崎は佇まいと視線で圧倒的な存在感を放っている。そんな宮崎は蒼井優と共演した『害虫』で思春期にある13歳の少女を等身大の演技で表現し、この2作で早くも女優として大きな注目を浴びることになった。

『ただ、君を愛してる』2006年公開

 『いま、会いにゆきます』などの原作者として知られる市川拓司の小説の映画化した、切なすぎる純愛物語。宮崎は玉木宏とともに主演を務め、悲しい運命を背負った少女・静流を演じた。多くの観客の涙を誘い、美しいキスシーンも強い印象を残した。この映画が公開された2006年は朝ドラ「純情きらり」をはじめ、『ギミー・ヘブン』『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』『好きだ、』『初恋』『海でのはなし。』などが公開されており、宮崎にとって大活躍の1年だった。

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『闇の子供たち』2008年公開

 梁石日が手掛けた小説を阪本順治監督が映画化した衝撃作。タイで横行する幼児売春や人身売買などの現実に鋭く切り込んだ物語が描かれる。宮崎はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターを訪れ、子どもたちを救おうとする女性を熱演。ショッキングな題材に加えて、宮崎は現地タイで子どもたちとの撮影にも挑戦している。

『少年メリケンサック』2009年公開

 宮藤官九郎の監督第2作となるハイテンションなコメディーで、宮崎はレコード会社に勤めるお気楽OLを好演。動画サイトでイケメン4人組のパンクバンドのライブ映像を発見したかんなは、その動画が25年前のものとは知らず、果ては50歳過ぎのオヤジとなったメンバーと全国ライブツアーに同行するはめになる。宮崎のハジけたコメディエンヌぶりを堪能することができる。

『ソラニン』2010年公開

 浅野いにおの同名コミックを原作とする、「ソラニン」という名の詩をモチーフとした切ない恋物語。宮崎は会社を辞めて、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)と暮らす元OLの芽衣子を演じた。宮崎自らギターを弾き語りするライブシーンが感動のクライマックスには注目だ。ASIAN KUNG-FU GENERATION が楽曲を提供したことも話題になった。

『ツレがうつになりまして。』2011年公開

 夫がうつ病になったことをきっかけに、ともに成長していく夫婦のきずなを描いた感動の物語。宮崎は夫のことを「ツレ」と呼ぶ、妻の晴子をチャーミングに演じている。大河ドラマ「篤姫」でも夫婦役を務めた堺雅人と絶妙なコンビネーションを発揮。うつ病というシリアスな題材を扱いながらも、前向きに夫を支える妻にふんした宮崎の演技が、物語のハートウオーミングな雰囲気を高めている。

『舟を編む』2013年公開

 本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を石井裕也監督が映画化。ある出版社の寄せ集め編集部が気の遠くなるような歳月をかけて新たな辞書作りに挑む姿が描かれる。宮崎は辞書の編さんに没頭する主人公の馬締光也(松田龍平)が一目ぼれする、下宿の大家の孫娘・林香具矢を好演。劇中では凛とした割烹着姿も披露している。

『バースデーカード』2016年公開

 宮崎が橋本愛と母娘役で共演した感動作。宮崎は生前に成長を見届けることができない子どもたちへ、愛情あふれるバースデーカードを書き残す母を演じた。同じく母娘の愛を描いた『オカンの嫁入り』で宮崎は娘役を務めており、あわせて観ると味わい深さをより感じることができる。なお、宮崎は同作で第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得し、さらに『怒り』で優秀主演女優賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

 ほかにも、中島美嘉との共演も大きな話題を呼んだ『NANA』をはじめ、『陰日向に咲く』『神様のカルテ』『天地明察』『きいろいゾウ』など、代表作と呼ぶべき作品には枚挙にいとまがない。今年、新春ドラマ特別企画「あしたの家族」に出演して演技の健在ぶりを見せたことも記憶に新しい。(編集部・大内啓輔)

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