蒼井優×黒沢清監督「スパイの妻」劇場版、ベネチア映画祭金獅子賞候補に

『スパイの妻』より
『スパイの妻』より - (C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I

 蒼井優の主演映画『スパイの妻』(10月16日公開)が、現地時間9月2日から12日まで行われる第77回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが28日、明らかになった。同映画祭はカンヌ、ベルリンに並ぶ世界三大映画祭の一つとされる。同作は今年6月にNHK BS8Kで放送されたドラマを劇場公開に向けスクリーンサイズや色調を調整したもので、同映画祭へのコンペ出品は、蒼井は『斬、』(2018)以来2年ぶり、メガホンをとった黒沢清監督はこれが初。共演の高橋一生の出演作が世界三大映画祭に出品されるのは初となる。

【動画】『スパイの妻』予告編

 コンペティション部門の対象賞は、最高賞の金獅子賞、監督賞にあたる銀獅子賞、審査員大賞、男優賞、女優賞、マルチェロ・マストロヤンニ賞、脚本賞などがあり、近年は『ジョーカー』『ROMA/ローマ』『シェイプ・オブ・ウォーター』などが金獅子賞を受賞。受賞結果は映画祭最終日に発表される予定。

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 これまでカンヌをはじめ数々の国際映画祭で受賞を重ねてきた黒沢監督はベネチア映画祭との縁も深く、『』(2006)が正式招待されたほか、蒼井も出演したWOWOWの連続ドラマ「贖罪」(2011)がアウト・オブ・コンペティション部門にテレビドラマとして異例の出品を果たしている。

 本作は、太平洋戦争前夜を舞台に時代の波に翻弄される夫婦の試練を描くラブサスペンス。神戸で貿易会社を営む優作は、満州で偶然恐ろしい国家機密を知ることとなり、事の顛末を世に知らしめるべく奔走、一方、妻の聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようと、夫とともに生きることを心に誓う。蒼井と高橋が映画『ロマンスドール』に続いて夫婦にふんするほか、東出昌大坂東龍汰恒松祐里みのすけ玄理笹野高史らが出演。映画『寝ても覚めても』の濱口竜介監督、濱口監督の映画『ハッピーアワー』の脚本を手掛けた野原位が、黒沢監督とともに脚本を担当する。

 蒼井、高橋、黒沢監督のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

蒼井優(福原聡子役)
 黒沢監督おめでとうございます。今回は残念ながら現地に伺うことが叶いませんが、会場の皆様にお会いできなくても、想いは通じると信じています。誰かの明日へつながる1本になればと心から祈っております。

高橋一生(福原優作役)
 この時代にこの作品で、このキャストスタッフの下、黒沢組に参加出来た事が夢のようですが、その上にまた、ヴェネチア国際映画祭に参加するという嬉しい知らせを頂きました。より多くの方々に観ていただければと思います。

黒沢清監督
 嬉しい、と同時にたいへん緊張しています。1940年代の日本を生きた夫婦の姿が海外の人の目にどう映るのか、今は予想もつきません。

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