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横浜流星「嫌いになった」の声も役者冥利に尽きる 『流浪の月』で最優秀新進男優賞

不快感や嫌悪感を与えなければいけない役を演じきった横浜流星
不快感や嫌悪感を与えなければいけない役を演じきった横浜流星

 26日、俳優の横浜流星が、パルテノン多摩で開催された第14回TAMA映画賞の授賞式に出席した。最優秀新進男優賞を受賞した横浜は「大きな挑戦ができた大好きな作品でこういった賞をいただけたことが大変光栄です」と感無量の表情を浮かべていた。 

【画像】菅田将暉、有村架純らが出席した昨年の授賞式

 映画『流浪の月』において、広瀬すず演じる更紗の恋人・亮を演じた横浜は「心が離れていると悟ったときの豹変した姿に心の闇の深さがズシリと伝わり、俳優としての底知れぬスケールを感じさせた」という理由から同賞を受賞した。

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 「観ている方に不快感や嫌悪感を与えなければいけない、非常に挑戦的な役でした」と語った横浜は「毎回悩みながらの撮影でしたが、李相日監督、広瀬すずさん、松坂桃李さんをはじめ、スタッフさんなど、多くの方々に亮という役を引き出していただきました」と感謝を述べる。

 さらに「どのシーンも濃く、撮影中は無我夢中でやっていたので、当時のことは、ほとんど覚えていないんです」と笑った横浜。映画が公開されると、非常に大きな反響があったと振り返り「たくさんの方から感想をいただき、広く届いてくれたんだなという喜びが大きかった。『嫌いになった』という感想をいただくこともあり、それって役者冥利に尽きるなと自分のなかでは嬉しかったです」と語った。

 数々の作品に出演し、大活躍だった2022年。今後について「僕がやるべきことは、皆さんの心に残る作品を届けられるように、一つ一つ目の前にあることをやるだけです」という横浜は、藤井道人監督との再タッグで2023年に公開される映画『ヴィレッジ』に触れ、今年6月に他界した同作のプロデューサー・河村光庸氏に向けて「作品の思いが届いてほしいですね」と語っていた。

 TAMA映画賞は、映画ファンの立場から観客に活力を与えるいきのいい作品、監督、俳優をいち早く届けるという思いから立ち上がった賞。2021年10月から2022年9月までの期間に一般劇場で公開された作品および監督、キャスト、スタッフを対象に、最優秀作品賞をはじめ各賞を選定する。(磯部正和)

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■第14回TAMA映画賞 
<最優秀作品賞>
・深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同(『LOVE LIFE』)
・吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同(『ハケンアニメ!』)

<最優秀男優賞>
・佐藤二朗(『さがす』『truth ~姦しき弔いの果て~』『バイオレンスアクション』)
・松坂桃李(『流浪の月』)

<最優秀女優賞>
・倍賞千恵子(『PLAN 75』)
・広瀬すず(『流浪の月』)

<最優秀新進男優賞>
・磯村勇斗(『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』『ホリック xxxHOLiC』『劇場版 きのう何食べた?』『MIRRORLIAR FILMS Season3』)
・横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)

<最優秀新進女優賞>
・河合優実(『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇(ふゆそうび)』『偽りのないhappy end』)
・伊東蒼(『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season4』)

<最優秀新進監督賞>
・片山慎三(『さがす』)
・森井勇佑(『こちらあみ子』)

<特別賞>
・『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜、宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同
・『恋は光』小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同

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