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【解説】『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』公開まで1年 最低限予習&復習すべきMCU映画&ドラマ

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『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』まであと1年!

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成を飾る映画アベンジャーズ/ドゥームズデイ(2026年12月18日)の公開まで残り1年となりました! あと1年あるので、これまでのマーベル映画&ドラマをたっぷり予習&復習する時間はありますが、ここでは、この作品をこの順番でみておけば何とかなる! という全12作品をご紹介します。(文:杉山すぴ豊)

『ドゥームズデイ』に備えよ!予習&復習はこの順番!

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画像は前作『アベンジャーズ/エンドゲーム』より - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の前に最低限おさえておくべき映画&ドラマは、下記の順番でいいかと思います。

1:『アベンジャーズ』
2:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
3:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
4:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
5:『アベンジャーズ/エンドゲーム
6:「ワンダヴィジョン」
7:『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
8:「ロキ」(シーズン1、シーズン2)
9:『サンダーボルツ*
10:『ファンタスティック4:ファースト・ステップ
11:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
12:『デッドプール&ウルヴァリン

 以下、解説しましょう。

 まず『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』自体が、映画『アベンジャーズ』シリーズの最新作なので、歴代『アベンジャーズ』映画を振り返っておきましょう。そもそも『アベンジャーズ』はMCUのヒーロー映画横断イベントでもあるので、この作品を観続けると、大体のヒーローを知ることができます。

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画像は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ただ、ここに入れた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は映画『キャプテン・アメリカ』シリーズ第3弾なのですが、内容的に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間をつなぐ作品であり、事実上『アベンジャーズ2.5』と呼んでも差し支えない内容です(MCUにブラックパンサー&スパイダーマンが登場したという意味でも重要)。

 この5作品において、MCUの世界観、アベンジャーズとはなにか? を予習(すでに観ている方は復習)してください。ちなみにファンの間では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』での、“その後のスティーブ・ロジャースの選択”がMCUに大きな影響を与える伏線になっているとの見方もあります。

マルチバースはおさえておくべき!

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画像は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 さて『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』を楽しむためには、マルチバースという概念の知識は入れておきましょう。マルチバースとは、多元宇宙、パラレルワールドとか、たらればの数だけその可能性に準じた世界が複数ある、みたいなこと。ユニバース=バース/世界はユニ/単に対し、マルチバース=バース/世界はマルチ/複数という意味です。

 マルチバースを扱った作品の代表例が、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』です。この作品において、MCUにはマルチバースという設定があり、その世界毎にさまざまなヒーローやヴィランがいるということがわかりました。さらに、マルチバース同士が衝突すると大破滅を巻き起こすインカージョンについても触れられています。

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画像は「ロキ」シーズン1より - Disney+ / Photofest / ゲッティ イメージズ

 今度の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と、それに続く『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』(2027年12月17日全米公開)において、マルチバースを超えてさまざまなヒーローやヴィランたちが入り乱れ、そこにインカージョンの危機が起こることが描かれる可能性もあるので、この『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はMCUのマルチバース入門映画です。なお、本作を楽しむにはドラマ「ワンダヴィジョン」を視聴しておいた方がいいので、ここであげておきます。

 MCUドラマについては沢山あるのですが、あえて視聴すべき作品をあげるなら「ロキ」シーズン1&2です。ここでは時間軸という切り口でマルチバースが説明されますが、このドラマのシーズン2において、ロキが時間軸においてとても重要なキャラになるのです。従ってロキが『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』のキーキャラクターの一人になる可能性が高く、彼の運命・動向、現時点でのMCUにおける役割は、このドラマシリーズで確認しておく必要があります。

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『ドゥームズデイ』直結作&X-MEN関連も予習必須

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ドクター・ドゥームとしてMCUに復帰するロバート・ダウニー・Jr

 『サンダーボルツ*』『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の直前の話ということであり、クレジットの後、いわゆるおまけシーンが『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への布石になっています。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はそもそもMCUとは別のバースですが、ここがどうつながるのかです。

 またコミックでは、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』のメインヴィラン(ひょっとすると主人公)となるであろうドクター・ドゥームロバート・ダウニー・Jr)は、「ファンタスティック・フォー」でデビューしたキャラクターで、彼らの好敵手でもあります。従って、ドクター・ドゥームとファンタスティック・フォーは、切っても切れない関係なのです。

 ここまで紹介した作品を観ておけば、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の予習としては十分ですが、プラスアルファであげるならば『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『デッドプール&ウルヴァリン』でしょうか。

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画像は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より - Columbia Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ご存じのように、MCUが始まる以前、20世紀フォックス(現:20世紀スタジオ)による映画X-MEN』『デアデビルシリーズ、ニューラインシネマのブレイドが製作されていました。また、トム・ホランド版『スパイダーマン』の前にも、トビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールドを主演に迎えたMCUではない『スパイダーマン』映画(ソニー・ピクチャーズからのリリース)が作られています。

 しかし、これらの作品はさまざまな調整を経て、MCUへの参加が可能になりました。すなわち『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』においてトビー&アンドリュー版スパイダーマンはマルチバース上にいて、MCUの世界にも来られることが立証されています。旧フォックス版のX-MENやニューラインシネマのブレイドは『デッドプール&ウルヴァリン』を経て、MCUと関わることができることが証明済み。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で旧フォックス版のX-MENメンバーが登場することはすでにアナウンスされており、またトビー版スパイダーマンが出るとも噂されています。なのでMCUがマルチバース設定を使って、MCU以前のマーベル映画とアクセスしたこの2作は要チェックです。

 いかがだったでしょうか? 繰り返しになりますが、とにかく公開まで1年あるので、これを機にもう一度MCU全作品を見直してもいいかもしれません。その一方で、何らの予習・復習もいらないかもしれません。細かいことは、観た後調べればいい。とにかく『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』という大イベントの幕が開いたら、大ファンもライトファンもまず劇場にアッセンブルしましょう。この原稿を書いているだけで、早くも来年が楽しみです!

映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』2026年12月18日(金)日米同時劇場公開

(C)2025 MARVEL.

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杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)プロフィール

アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画についての情報をさまざまなメディア、劇場パンフレット、東京コミコン等のイベントで発信。現在「スクリーン」等でアメコミ映画の連載あり。サンディエゴ・コミコンも毎年参加している。『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に日本語吹替版の監修も担当。来日したエマ・ストーンに「あなた(日本の)スパイダーマンね」と言われたことが自慢。

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