N・ケイジ印、それでも意外に(?)シリアス

2015年11月30日 相馬 学 コンテンダー ★★★★★ ★★★★★

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コンテンダー

 ニコラス・ケイジ主演作というと、つい突飛な映画を連想してしまいがちだが、本作はかなり異質。スキャンダルによる失墜から人気回復へと向かう、ある政治家のV字ルートの人間ドラマが繰り広げられる。

 不倫報道によって失われた名誉は企業との癒着によって再生し、良識や正義感は妥協によって影を薄くする。そんな政治の土壌を浮かび上がらせた社会派ドラマのエッセンスは、なかなか硬派。

 とはいえ主人公のもがきにスリルが宿り、メッセージ性よりもドラマが先立つので小難しさはない。ケイジが主人公を演じたことで、ある種の愚直さがにじみ出た点は見る者の興味を引く上で効果的だ。小品だが意外な拾いモノ。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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