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第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門19作品紹介(3/3)

第70回カンヌ国際映画祭

『ザ・デイ・アフター(英題) / The Day After』

第70回カンヌ国際映画祭

製作国:韓国
監督:ホン・サンス
キャスト:キム・ミニクォン・ヘヒョ

【ストーリー】 アルムが仕事初日にまずしたことは、上司と不倫して別れた女性の配置換えだった。上司の妻が2人の不倫の証拠であるメモを発見したため、オフィス全体が蜂の巣をつついたような騒ぎとなり、アルムまでその影響を受けることになる。

【ここに注目】 『3人のアンヌ』など、これまでコンペティション部門に3度のエントリーを果たす韓国の異才ホン・サンス監督最新作。2月に行われた第67回ベルリン国際映画祭では、同じくサンス監督とのタッグ作で韓国人女優として初めての銀熊賞・最優秀女優賞を獲得したキム・ミニを再び主演に据えている。今回『クレアズ・カメラ(英題) / Claire’s Camera』も特別招待作品に選ばれるなど、カンヌに愛されている監督だけに、不倫騒動で話題の2人の関係共々、その動向に熱い視線が注がれる。

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『光』

製作国:日本
監督:河瀬直美
キャスト:永瀬正敏水崎綾女

【ストーリー】 映画の音声ガイドをしている美佐子は著名なカメラマン雅哉と出会う。反発しあった2人だったが、雅哉が撮影した夕日の写真を見た美佐子はその場所に連れていってほしいと願うように。一方、弱視の雅哉の視力は次第に失われていき……。

【ここに注目】 1997年に『萌の朱雀』で新人監督賞にあたるカメラドールを、2007年には『殯(もがり)の森』で審査員特別大賞グランプリを受賞するなど、もはやカンヌ国際映画祭の常連といえる河瀬直美監督。主演には前作の『あん』に続いて永瀬正敏を起用、ヒロインには『進撃の巨人』シリーズなどの水崎綾女を抜てき。視力を失いつつあるカメラマンを主人公に、美しいラブストーリーを紡ぐ。

『ア・ジェントル・クリーチャー(原題) / A Gentle Creature』

製作国:フランス
監督:セルゲイ・ロズニツァ
キャスト:ヴァシリナ・マコウツェーヴァ、ヴァレリュ・アンドリウツァ

【ストーリー】 ロシアの田舎の村で一人暮らしをする女性のもとにある日、「送り主に返送」という印がついた小包が届けられる。それは彼女が獄中にいる夫宛に送ったものであり、混乱した彼女は、やむなく刑務所のある遠く離れた街へと向かうが……。

【ここに注目】 長編デビュー作がコンペティション部門に初選出、続く『イン・ザ・フォグ(英題) / In The Fog』も選出され国際映画批評家連盟賞を受賞している、ウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァ監督がメガホンをとり、ロシアの文豪ドストエフスキーの短編をベースに描く人間ドラマ。刑務所内での死刑執行と囚人の間に生まれる暴力や屈辱の人間模様を軸に、正義を追い求める主人公の姿を描く。

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『ジュピターズ・ムーン(原題) / Jupiter's Moon』

第70回カンヌ国際映画祭

製作国:ハンガリー
監督:コーネル・ムンドルッツォ
キャスト:メラーブ・ニニッゼ、チェルハルミ・ジェルジュ

【ストーリー】 難民の青年アリアンは不法に国境を越えようとしているところを警官に見つかり、発砲されて負傷。そのショックにより地面から浮き上がって空中を漂う力を手に入れる。だが、難民キャンプで出会った医師がその能力に目をつけ……。

【ここに注目】 長年俳優としてもキャリアを築いてきたハンガリー出身のコーネル・ムンドルッツォが監督し、今や世界中が避けては通れない難民問題を浮き彫りにした異色作。『ミケランジェロの暗号』のメラーブ・ニニッゼや、『ハンガリアン狂詩曲』のチェルハルミ・ジェルジュらシブい役者が顔をそろえる。『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』が、第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門最優秀作品賞に輝いた、新進気鋭の監督の躍進劇に期待がかかる。

『ラマン・ドゥーブル(原題) / L'amant Double』

製作国:フランス
監督:フランソワ・オゾン
キャスト:マリーヌ・ヴァクトジェレミー・レニエ

【ストーリー】 繊細で傷つきやすいクロエは、彼女を診療する精神科医のポールと恋に落ちる。数か月後、2人は同棲を始めるが、ポールが彼のアイデンティティーに関するあることを隠していたことが発覚し……。

【ここに注目】 フランスの鬼才フランソワ・オゾンの新作は、『スイミング・プール』を彷彿させるエロチック・スリラー。『17歳』で主演に抜てきしたマリーヌ・ヴァクトと再タッグを組み、彼女が演じる精神的にもろいヒロインを中心に物語が展開する。共演は『クリミナル・ラヴァーズ』『しあわせの雨傘』に続いて、3度目の起用となるジェレミー・レニエ。新進女優と実力派俳優の2人が大胆な演技で魅せる。

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『グッド・タイム(原題) / Good Time』

製作国:アメリカ
監督:ジョシュア・サフディベニー・サフディ
キャスト:ロバート・パティンソンジェニファー・ジェイソン・リー

【ストーリー】 銀行強盗のコニーは、警察の追っ手をかわしなんとか逃亡に成功するが、兄のニックは逮捕されてしまう。ニックのために保釈金を用意しようと奔走するコニーに、ある意外な提案がなされるのだが……。

【ここに注目】 ホームレスの薬物中毒者を描いた『神様なんかくそくらえ』で、賛否両論を巻き起こしたジョシュア&ベニー・サフディ兄弟。本作は、1970年代のエクスプロイテーション映画を彷彿させるアドレナリン全開のネオ・グラインドハウス映画。『トワイライト』シリーズ以降、良質なインディー映画に注力しているロバート・パティンソンが主人公コニーを演じるほか、監督のベニー・サフディも兄・ニック役で出演している。

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