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銀魂 (2017):映画短評

銀魂 (2017)

2017年7月14日公開 131分

銀魂
(C) 空知英秋/集英社 (C) 2017映画「銀魂」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

相馬 学

冗長を楽しめるか否かが評価の分かれ目!?

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 原作やアニメ版のギャグを実写でどう料理するのかと思ったら、テレビのバラエティ的な内輪ウケネタ多し。パロディとなった番組を見ていない人には意味不明で個人的にはキツかったが、そんな笑いが好きな人には楽しめるだろう。

 それはさておき、アクションには見るべき点がある。アクロバティックな剣げきはチャンバラとは一線を画しているが、平行目線から俯瞰へと角度を変えるダイナミックな描写は買い。肉体性をしっかり感じさせる点も好感度大。

 役者のノリノリな雰囲気も妙味で、コスプレノリもハマる。ただ、物語的な必然性のないシーン込みで楽しませる作品にしては、2時間超えの尺は明らかに長い。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

再現率高いキャラ祭

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

劇中“実写”というワードが連呼され、完全に「POISON」反町な銀ちゃんの歌、「ジャンプ」ねたどころか権利的にヤバそうなパロディまで、何でもアリな原作(「紅桜篇」)の持ち味を再現。リアルなエリザベスまで、福田組中心キャストによる再現率も高く、「かくし芸大会」以上のキャラ祭として見応えアリ! ただ、序盤の“カブト狩り”など、十八番なコント的演出に反し、本筋になればなるほど、ドラマ演出の弱さが目立ち、長尺な割には、カタルシスに欠ける仕上がりに。原作に比べ、見せ場が増えた高杉は悪くないが、『るろ剣 伝説の最期編』と比べがちなクライマックスの鬼兵隊とのバトルはCG全開じゃなくても良かったのでは? 

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

天人たちの被り物はカンティーナの匂い

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 監督は「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「HK/変態仮面」シリーズの福田雄一、俳優も福田組が多数出演、いつものノリのままの映画化だが、原作が「銀魂」なので波長が合って相乗効果を上げている。クリーチャーが魅力的で、通りを歩く天人たちの被り物は、旧「スター・ウォーズ」のカンティーナの匂い。定春は毛並みモフモフのCGIだが、エリザベスはユルい着ぐるみ、という判断も正しい。さらに、すべての登場人物に、キメ顏の美麗ショットがあるところが見事。ギャグまみれの中に、各自がカッコよくピタっと決まる画面があり、オールスターキャストの豪華さと、濃いキャラのコスプレ的楽しさ、双方の魅力がきっちり発揮されている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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