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幸せのありか (2013):映画短評

幸せのありか (2013)

2014年12月13日公開 107分

幸せのありか
(C) Trmway Sp.z.o.o Instytucja Filmowa “Silesia Film”, TVP S.A, Monternia.PL 2013

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

なかざわひでゆき

身障者ドラマに収まらない普遍的な人間賛歌

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 脳性麻痺の障害を持って生まれ、手足も言葉も不自由なために知的障害と誤診されてしまった男性が、自分にだって言葉が分かる、意志があるということを周囲に証明するまでの長い道のりを描く実話ドラマ。
 健常者と変わらぬ知性を持ちながら、精神病棟に入れられてしまうという生き地獄。しかし、物事をありのままに受け入れつつ希望を失わない主人公マウテシュの姿に、暗い悲壮感は殆ど感じられない。
 障害者の恋愛や性の問題にも踏み込んだ本作は、逆境をバネに人生を切り開いていく人間の本能的な強さを賞賛する。障害に無理解な人間を断罪せず、時には身勝手な同情の偽善をチクリ。ユーモア精神も忘れない。そのバランス感覚が見事だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

“泣かせ”とは無縁の、愛すべきハンディキャップ劇

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

他人とコミュニケーションを取りたくてもとれない、ハンディキャップを持つ青年を主人公に設定しながらも、悲哀ではなく必死な思いをクローズアップ。安易なお涙頂戴とは異なる、前向きさに好感を覚えた。

 主人公の活力の中には性欲も含まれ、“おっぱいと星は神さまの偉大な発明品”という独白も飛び出す。同情よりも共感を誘う点で、”人間"のドラマとしてユーモラスかつ温かい魅力が宿る。

 主演のダヴィッド・オグロドニックの演技も素晴らしく、『マイ・レフトフット』のダニエル・デイ=ルイスを思わせる熱演。時に必死で、時にいたずら小僧のようでもある表情の演技は、このキャラをチャーミングにしており実に印象深い。

この短評にはネタバレを含んでいます
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