ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン (2024):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
良い意味でB級感満載のリブート版シリーズ第2弾
時は1959年。とあるミッションから戻る途中で怪現象に遭遇したヘルボーイと新米女性捜査官ボビーは、アパラチア山脈の奥深くに巣食う悪霊や魔女どもと死闘を演じることになる。3代目ヘルボーイ役にジャック・ケシーを迎えたリブート版シリーズ第2弾。だいぶ小ぢんまりしてしまった感は否めないものの、しかし監督が『アドレナリン』シリーズのブライアン・テイラーとあって肉弾アクションてんこ盛り。ノリとしてはオリジナル版『死霊のはらわた』…というより、むしろ『死霊のはらわたリターンズ』に近いだろうか。良い意味でB級感満載のホラー・エンターテインメントに仕上がっている。
原作者が描きたかったヘルボーイを確認したい
原作コミックの作者マイク・ミニョーラが、ギレルモ・デル・トロ監督版とは別のヘルボーイを描くべく脚本を書いたのが本作。監督ブライアン・テイラーは、人気コミック作家グラント・モリソンと一緒に彼のコミックが原作の殺し屋になったアル中の元刑事を描くドラマ「Happy!」のクリエイターを務めた人物。モリソンは、ジェームズ・ガン監督が『スーパーマン』で意識したコミック「オールスター:スーパーマン」の作者でもある。原作は翻訳もある「ヘルボーイ:捻じくれた男」。1950年代の寂れた炭鉱町。オフビートなジョークをボソっと口にするヘルボーイ。地味といえば地味だが、ミニョーラが描きたかったヘルボーイを確認したい。





















