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ペンギン・レッスン (2024):映画短評

2025年12月5日公開 112分

ペンギン・レッスン
(C) 2024 NOSTROMO PRODUCTION STUDIOS S.L; NOSTROMO PICTURES CANARIAS S.L; PENGUIN LESSONS, LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
猿渡 由紀

心温まる話に当時の暗い政治状況をミックス

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

監督は「フル・モンティ」のピーター・カッタネオ、脚本は「あなたを抱きしめる日まで」、「僕たちのラストステージ」でスティーブ・クーガンと組んだジェフ・ホープ。この人たちなら心温まる人間ドラマになるのは確実。だが、1976年のアルゼンチンが舞台とあり、軍事独裁政権下の厳しい状況も、原作の回顧録以上に盛り込んだ。そこは主人公ミッチェルの個人的ジャーニーの一部となるのだが、深刻なテーマだけに、やや都合の良いラストも含め、扱い方には意見が分かれるかも。生徒のせりふにも出てくるようにペンギンはメタファーで、メッセージのある物語。クーガンの抑えた演技が、説教くさくない、受け入れやすい映画にしている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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