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ナースコール (2025):映画短評

2026年3月6日公開 92分

ナースコール
(C) 2025 Zodiac Pictures Ltd / MMC Zodiac GmbH

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.5

森 直人

まさに病院版『ありふれた教室』の如く

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

レオニー・ベネシュが満床の病棟を駆け抜ける息遣いは、彼女が中学教師を演じた『ありふれた教室』からの延長で、別の戦場へ転送されたかのように響く。ペトラ・フォルペ監督の長編第3作。看護師フロリアの遅番を“ライド系”の臨場感で包み込み、約90分ノンストップの体感型として観客を混沌の現場へ放り込む。罵声も呼び出しも言語の渦も、全てが彼女の肩に降り積もる。

優しさと疲労の境界線で揺れるフロリアの視界は、そのまま我々の身体感覚に変換される。“お仕事疑似体験装置”としての迫真性は、世界トップクラスの医療体制を誇るスイスですら人手不足に喘ぐ問題を突きつける。看護の現実を鋭く刻みつけた社会派アトラクションだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

看護師という職業へのリスペクトを禁じ得ない!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 舞台はスイスのとある公立病院、主人公は中堅看護師フロリア。病床が満杯になったその日に限って1人が病欠し、日直の看護師が2人きりになってしまう。患者ひとりひとりと真摯に向き合い、テキパキと仕事をこなしていく有能なフロリア。それでも相次ぐ不測の事態、不安やストレスを看護師にぶつけてくる患者や家族。おのずと次第に無理が生じていき、追い込まれたフロリアはあり得ないミスを犯してしまう。忙殺される看護師の1日を追うことで、今や日本を含む世界が直面する「看護師不足」の現実を描く作品。ドキュメンタリーの如きリアリズム、サスペンスも顔負けのスリルと緊張感。改めて看護師という職業に敬意を抱かざるを得ない力作だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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