TOKYO BURST-犯罪都市- (2025):映画短評
ライター4人の平均評価: 3.8
巨悪退治のために一線を超える快感を、東京で再現!
韓国映画の大ヒットシリーズ『犯罪都市』と世界線を同じにするユニバース。東京を舞台にした外伝だが、なるほど、スピリットは通じている。
はみ出し刑事のvs巨悪という構図はオリジナルそのまま。水上恒司ふんする主人公の破格の力業&正義感はマ・ドンソクの変奏曲で、突き抜ける爽快感がある。“真実の部屋”や、パク・ジファンふんする小悪党イスの登場、徹底的に不敵な悪役など、オリジナルのファンには嬉しい要素も多い。
驚いたのは新宿や歌舞伎町ロケの大がかりであること。チェイス撮影のためにアルタ前の通りを封鎖するとは! 自転車チェイスの面白さを含め、和製アクションの可能性の広がりが見てとれた。
本家シリーズのファンも十分に納得できる快作!
歌舞伎町で続発する強盗事件、暗躍する凶暴な国際指名手配犯。その背後に蠢く巨悪を打倒すべく、日韓のはみ出し暴力刑事コンビが大暴れする。人気の韓流バイオレンス映画『犯罪都市』シリーズと世界観を共有する、日本オリジナルのユニバース作品とのこと。とりあえずマ・ドンソクのいない『犯罪都市』なんてねぇ…と全く期待しないでいたところ、これがすこぶる面白かった!闇バイトやらカジノ利権やら世襲議員やらといった昨今の日本を蝕む諸問題を巧妙に絡ませつつ、どちらも驕り高ぶった上級国民どもから食い物にされている日韓庶民同士の共闘を力強く訴える。本家の劇画的なテイストを踏襲したのも大正解。特に水上恒司は当たり役だ。
巨悪を倒す話を作るのはむずかしい
『犯罪都市』の名を冠しているがマ・ドンソクは出演しない。代わりに主役を張るのは型破り刑事の水上恒司と韓国からやってきたユンホ(東方神起)。日韓コンビが犯罪都市・歌舞伎町を舞台に、トクリュウ、半グレ、ヤクザ、武闘派ホスト、悪徳政治家と戦う……と思ったら、あまり戦わない。ヤクザとは「持ちつ持たれつ」で、戦う相手は凶悪犯罪者の福士蒼汰のみ。ヤクザや政治家と癒着の多い日本では、巨悪を倒すストーリーを作るのが難しいのだろうか。悪の組織や巨悪を叩き潰す爽快感を味わいたかった。本家とのユニバース感も強いとは言えないが、出てくるたびにクスッとさせるパク・ジファンはさすがの一言。
圧倒的な不利な中での大健闘!
マ・ドンソクの大ヒットシリーズが世界観を拡げる形で東京を舞台に新たな映画を送り込んできました。この”マブリー抜きで犯罪都市をやる”と言うのはどうにも苦しい勝負になることは目に見えていましたが、そこはそれノリに乗っている内田英治監督がこの分の悪い勝負を”良い勝負”にまで押し上げてくれました。もちろんメインキャストである水上恒司、ユンホの越境日韓刑事コンビとゴリゴリの悪役が意外にはまる福士蒼汰とオム・ギジュンのコンビの激闘が最高でした。最近アクションづいている水上恒司と、ヴィランがハマった福士蒼汰と言う二人の新路線はまだまだ見たいですね。本筋とどう絡むか楽しみです。
























