ツイッギー (2024):映画短評
ライター3人の平均評価: 3.7
時代を変えた女性の、地に足の着いた生き方に共感!
上品で澄ました背の高いグラマー美女がトップモデルの必須条件だった時代、背か低くて胸がペチャンコで小枝みたいに瘦せているヤンチャで中性的な女の子ツイッギーの登場は、ファッションモデルの概念ばかりか美の基準まで変えてしまうほど衝撃だった。これは、今年でデビュー60周年を迎える彼女の足跡と素顔に迫るドキュメンタリー。なおかつ女性が外見の美醜だけで品評され、知性を軽んじられ、使い捨てにされた時代背景も浮き彫りにする。そうした中で、常に等身大で正直で自分を偽らず、成功よりも自分の大切なものを優先してきたツイッギーの生き方に強く共感!だからこそ、女優・歌手など幅広く息の長い活動を続けてこれたのだろう。
人柄の良さも伺える初級向けドキュメンタリー
マリー・クワントに続き、英国のファッション・アイコンにまつわるドキュメンタリーとして、サディ・フロスト監督の思い入れたっぷり。女優出身の監督だけに、革新的だったモデル時代並みに、「俳優ツイッギー」に尺を割いているのは興味深く、転機となった『ボーイフレンド』はもちろん、第二のゴールディ・ホーン枠で抜擢されたとしか思えない『クラブ・パラダイス』まで語られる。小娘相手に性悪すぎるウディ・アレンのインタビューに、フィル・スペクター事件の証言(だからこそ、本編で流れる「Be My Baby」が効果的!)など、面白エピソードも披露しつつ、彼女の人柄の良さも伺える初級向けになっている。
70代の現在もチャーミング。ドキュ作品としてもセンスよい
ジュード・ロウの元妻で俳優のキャリアも持つ監督は、自身の生き方や憧れを投影するかのように、愛を込めて対象に接した印象。
トップモデルとして躍進する時代は本人の貴重なアーカイブに、状況に合わせたイメージ映像の挿入、証言者のタイミングが的確で心地よいテンポ。主人公を体現するように、センスのいいドキュメンタリーとなった。1960年代ロンドンの空気感がビビッドに伝わるし、映画や舞台、TVでのキャリアでは、この人の天性の才能に感服するばかり。
現在の本人もたっぷり登場するため、終盤がキレイにまとまり過ぎてる感はあるが、自分の魅力を信じ、他人をマネしないことで豊かな人生を送った輝きは最後まで目映いばかり。























