Never After Dark/ネバーアフターダーク:映画短評
ライター2人の平均評価: 4
Jホラーと洋画ホラーの魅力を兼ね備えた和製ゴシック恐怖譚
妹はコミュ障気味の霊能者、姉はこの世のものではない幽霊。そんな異色の霊現象トラブル解決コンビが、人里離れた古い洋館に出没する霊体の謎に挑む。設定はわりとマンガ的でポップに思えるものの、しかし仕上がりは極めて本格的な正統派のゴシック・ホラー。随所に散りばめた伏線を徐々に回収しながら、観客を恐怖のどん底へと容赦なく突き落としていく筋書きはなかなか巧妙だ。役者陣の好演も光る。中でも、「幽霊や怪物なんかより、生きている人間の方がよっぽど恐ろしい!」をこれ以上ないくらいに体現した吉岡睦雄の怪演は出色!洋画ホラーの洗練とJホラーの陰惨を兼ね備えた佳作である。
「和・洋」の絶妙なバランスで攻め続けるホラー会心作
日本の人里離れた土地を舞台にしているので、圧倒的にジャパニーズホラーの香りが漂ってきそうだが、洋館、降霊術などあちこちに“非・日本的”エッセンスが散りばめられ、作品に個性を与える。プロデューサー賀来賢人のグローバル視点が上手く機能した結果という気も。
ショッキング場面の演出も「怖さ」「痛さ」が適度なバランス。
キャスティングで感心したのは吉岡睦雄と正名僕蔵の共演。佇まいも声質も演技もそっくりな2人によって、一人二役の錯覚を与え、これが意外な効果をもたらす。
“作り物”としてのホラーの魅力は、大林宣彦の『HOUSE ハウス』あたりも重なり、時代を超える喜びも感じた。観逃すのはもったいない会心作。























