戦場0地点 (2025):映画短評
最前線の恐怖と悲惨を疑似体験するリアル戦場ドキュメント
オスカーに輝くドキュメンタリー『マリウポリの20日間』の監督の最新作は、ロシアに占領された村の奪還に赴くウクライナ軍小隊に、監督自身が兵士として同行撮影した戦場ドキュメント。しかも、その大半が兵士らのヘルメットに装着されたカメラの映像で構成される。まさに戦争の最前線へ放り込まれた感覚を味わえる作品。だが、そこに映し出されるのは悲惨な現実だ。いつどこから降り注ぐやもしれぬ銃弾に砲弾、目の前で次々と死んでいく戦友たち。「兵士になんてなりたくなかった」「こんな屈辱がいつまで続くのか」「俺を英雄のように撮らないでくれ」そんな兵士たちの言葉から滲み出る虚しさと絶望感。そこに戦争の本質があるのだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます






















