中国4都市で『カメラを止めるな!』など日本映画上映会が開催

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「2017 中国・日本新作映画上映会」のオープニング作品『美しい星』(2016)で舞台挨拶を行った橋本愛と吉田大八監督(中国・上海大光明電影院にて)

 今年、日中平和友好条約締結40周年を迎えたことを記念して、「2018秋の日本映画上映会」が現地時間10月21日から中国・重慶を皮切りに、広州、深セン、北京の4都市で開催される。ラインナップは日本のみならず各国で旋風を巻き起こしている上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』の中国初上映から木下恵介監督『楢山節考』(1958)まで新旧10作品が上映され、『花戦さ』(2016)の篠原哲雄監督と『舟を編む』(2013)の石井裕也監督が舞台挨拶を行う。

「2017 中国・日本新作映画上映会」のオープニングの様子

 主催は独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)で、日中映画交流事業は2017年に続いて2年目になる。公益財団法人ユニジャパンと上海国際影視節有限公司と共同で開催した昨年12月の「2017 中国・日本新作映画上映会」(中国表記は「2017 中国・日本新片展」)は上海・深セン・昆明の3都市で開催したところ、3日間で約1万7,000人以上を動員する公表を得たという。続いて今年3月には東京・大阪・名古屋で中国映画祭「電影2018」を行い、文字通り映画を通じて日中の親睦を深めてきた。

昨年、『不能犯』のワールドプレミア上映を行った白石晃士監督(写真下段中央)

 今回はさらに規模を拡大し4都市で各地3日~1週間に渡って開催。中でも注目は『カメラを止めるな!』で、ラインナップが発表されるやSNSで「見たい!」や「上映してくれてありがたい」などの声が多数寄せられたという。作品は中国側の意見も参考に日本側で選出したが、結果的に日中を超えて共感を呼ぶ家族の愛情をテーマにした作品が中心となったという。

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昨年、中国メディアの取材を受ける『不能犯』白石晃士監督(写真右)

 日中間では今年5月、共同映画製作の促進や円滑化を目的とした「日中共同映画政策協定」が発効され、両国政府が承認した共同製作映画はそれぞれの国で国産映画と同等に扱うことなどが取り決められた。中国では外国映画の年間公開本数に制限が設けられており日本映画はハリウッドの枠に阻まれてなかなか進出が難しかったが、今後は国内映画と見なされて公開の可能性が広がる。すでに同協定に基づく共同製作映画作品の募集も始まっている。

地元の観客で賑わう「2017 中国・日本新作映画上映」の様子

 また国際交流基金では日本映画の情報発信を行う「JFF Web Magazine」を2017年10月に創刊させたが、英語のみならず中国語にも対応してリニューアルさせた。

3日間で1万7,000人以上を動員した「2017 中国・日本新作映画上映会」

 政治問題がたびたび映画にも火の粉が飛び、合作映画の製作が中止になることもあった日中関係。こうした草の根の活動が互いの文化や国民性を理解し、盤石な関係を築いていけるようことを期待せずにはいられない。(取材・文:中山治美)

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 上映作品と日程は以下の通り。

【上映作品】

三島有紀子監督『幼な子われらに生まれ』(2017)
森ガキ侑大監督『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)
山本剛義監督『家族のはなし』(2018)海外初上映
●上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』(2018)中国初上映
●木下恵介監督『楢山節考』(1958)
●篠原哲雄監督『花戦さ』(2016)
吉田大八監督『羊の木』(2017)
●石井裕也監督『舟を編む』(2013)
沖田修一監督『モリのいる場所』(2017)
湯浅政明監督 『夜明け告げるルーのうた』(2017)

【開催日程】

●重慶:2018年10月21日(日)~26日(金)
●広州:2018年11月9日(金)~11日(日)
●深セン:2018年11月10日(土)~15 日(木)
●北京:2018年11月16日(金)~12月18 日(火)

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