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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (2021):映画短評

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (2021)

2022年1月7日公開 148分

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
(C) 2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

ライター7人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.9

くれい響

“シリーズ3作目のジンクス”を破った!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

ピーター・パーカーとともに、“俳優トム・ホランドの成長物語”でもあったジョン・ワッツ監督版も、これで見納め。グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス、そしてエレクトロと、歴代ヴィランたちが集結するだけでも、掟破りなファン感謝祭状態なのだが、ドクター・ストレンジの使い方に、やりすぎなアクション、そしてサブタイトルの回収に至るまで、完全に“シリーズ3作目のジンクス”を破った仕上がりといえるだろう。いろんな意味で、“泣ける”作りにもなっているが、やはり物語の発端となる前作『ファー・フロム・ホーム』はもちろん、アニメ『スパイダーバース』も復習しておいた方が良き!

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

全ての「スパイダーマン」ファンが感極まるであろう傑作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 前作のラストでスパイダーマンであることが世間に知れ渡ってしまったピーター・パーカー。この苦境を脱するためドクター・ストレンジの魔術の力を借りたところ、予想もしなかった事態を招いてしまう。ネタバレ注意事項が満載の作品ゆえ、奥歯に物が挟まったようなレビューになってしまい申し訳ないが、とにかくサム・ライミ版やマーク・ウェブ版を含めた全ての「スパイダーマン」ファンが感極まるであろうこと間違いなしの作品に仕上がっている。「大いなる力には大いなる責任が伴う」を象徴的かつ感動的に描いたストーリーも素晴らしい。新年を飾るに相応しい傑作。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ピーターの成長劇も、全シリーズも美しく着地!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 MCU版『スパイダーマン』シリーズは基本的に、青二才である主人公ピーターの成長に主眼が置かれている。その点では、まぎれもなく正しいフィナーレ。

 自分勝手と思えなくもない要望を押し通したあげく、事態を混乱させるピーター。若さゆえに責任感に欠けるのは前2作と同様だが、悲劇を経て“大いなる力には大いなる責任が伴う”というおなじみの哲学にいたる展開が美しい。

 美しいといえば、MCU以前、2002年以降の『スパイダーマン』シリーズをも視野に入れたウルトラC的な着地も見事。ファンには嬉しいサプライズだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

とても満足のいく映画体験。ぜひ劇場で見るべき!

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

マーベルが自分たちのスタジオを立ち上げる前にソニーがライセンス権を取得したことで、スパイダーマンは最も人気がありつつも、映画の世界では異端で奇妙な存在だった。しかも15年の間に2度もリブートされていて、観客はそのたびに同じ話を聞かされてきている。ジョン・ワッツ監督は、その事実を見事、逆手に取り、ほかのヒーローでは決してできない映画を作り上げてくれた。ユーモアと感動がたっぷりで、最後にはほろりとさせてくれる。これはぜひ映画館で見るべき作品。驚きもたくさんあるので、ほかの観客と一緒に歓声を上げたり、笑ったりしてこそ楽しいのだ。とても満足のいく映画体験を与えてくれる傑作エンタテインメント。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

”スパイダーマン映画”最高傑作

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ネタバレ要素が満載なのでに言葉を選ぶ映画なのですが”スパイダーマン映画”最高傑作という表現で諸々、ご推察いただけますと幸いです。
ヴィランの大量登場で、サム・ライミ版パート3の様に要素がとっ散らかった感じの映画になってしまうのではないのかという思いもありましたが、完全に杞憂に終わりました。シリーズを重ねたからこそできたことなのかもしれませんが、ジョン・ワッツがここまで要素と見どころ満載で複雑な物語を一級のエンターテイメントに仕上げて来るとは思いもしませんでした。そして、何よりスパイダーマン映画=青春劇であることを体現したトム・ホランドの好演も光ります。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

この物語、この感動は、スパイダーマンだからこそ

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 笑った後に、号泣が待っている。スーパーヒーローの原点に回帰しつつ、これまでにない新たなヒーロー像を描き出す。ネタバレになるので紹介できないが、この物語、この感動は、スパイダーマンというキャラクターの持つ特性から生じるものだ、ということだけは断言しておきたい。他のスーパーヒーローを主人公に描かれても説得力を持ちにくい。
 そして、予告編での別監督版ヴィランの登場からも推測されるように、この物語はこれまでのスパイダーマン・シリーズにも及び、さらなる感動を呼ぶ。監督と、この三部作を手がけてきた脚本家コンビ、『レゴバットマン ザ・ムービー』参加のクリス・マッケナとエリック・ソマーズに、ただただ感謝。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

飽和状態のヒーロー映画が、まだ進化すると希望の光も感じる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

前情報である程度、予想する人も多いだろうが、この作品は徹底して情報シャットダウンで向き合うべき。最大の見どころを、絶対に伝えたくないもどかしさ。ある意味「ルール違反」な設定を、ここまで効果的に使うとアッパレしかない。
冷静に考えれば複雑怪奇だが、スパイダーマンだから可能になった面白さで、ピーター・パーカーの青さゆえの発端が壮大な事件へ発展するのもこのキャラらしい。見せ場のアクションの収集のつかなさも、状況を反映していて納得。要所では、俳優トム・ホランドの成長に身震いする。
「思い出として大切にすること」「忘れること」。この両者が果てしない感動を導き、終盤、タイトルの意味が切なく胸を締めつける。

この短評にはネタバレを含んでいます
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