ADVERTISEMENT
どなたでもご覧になれます

あなた、そこにいてくれますか (2016):映画短評

あなた、そこにいてくれますか (2016)

2017年10月14日公開 111分

あなた、そこにいてくれますか
(C) 2016 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

山縣みどり

やりなおしたい過去を思い浮かべてしまうかも。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

研修医時代に恋人性を失い、50代になった医師スヒョンがタイムトラベルできる薬を手に入れるという設定はSFファンタジーだが、根底に流れるのは愛する人への熱い想い。50代と20代のスヒョンが防ごうとする出来事が二人にとっては過去と未来という状況が生むそれぞれの葛藤が物語に深みを与える。「過去は変えてはいけない」が「未来は変えられる」のだ。どうするスヒョン? バタフライ・エフェクトを避けなければならないタイムトラベル物語をどう決着させるのか、最後まで心が抜けない展開に引き込まれた。ディテールをきちり整えたホン・ジョン監督の演出も素晴らしく、スクリーンを見ながらあの日に戻りたいと考えることしばしば。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

いろんな意味でモヤモヤ感に浸れる

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

主人公が30年前にタイムスリップする設定ゆえ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』感アリだが、彼とコンビを組んで未来を変えようとするのが父親でなく、“若き日の自分”というだけに、かなり掟破りな話である。しかも、『バタフライ・エフェクト』や『ミッション: 8ミニッツ』ばりに失敗を繰り返す展開ながら、あまり“リピート・ハイ”は感じられず、もちろんドタバタコメディにもならず、どこかスカした感が強い。原作者がフランス人だからか、女性監督だからか、このモヤモヤ感はかなり後を引くことに。そんななか、キム・ユンソクのやさぐれ演技だけは突出しているが、『建築学概論』好きが支持する理由が分からなくもない。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT