命の価値に優劣が付けられる社会への警鐘

2020年3月13日 なかざわひでゆき 仮面病棟 ★★★★★ ★★★★★

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仮面病棟

 ピエロの仮面をかぶった強盗犯に占拠された古い療養型病院。たまたま先輩の代理として一夜限りの当直医を務めていた若き外科医は、犯人と対峙する院長や看護師たちの奇妙な言動に疑問を抱き、やがて病院の裏に隠された恐るべき秘密を知ることとなる。一部の上級国民がその他大勢の庶民を搾取し、命の価値に優劣が付けられる社会への警鐘とも受け取れるストーリーは、昨今の日本の社会状況を鑑みるとタイムリーではあるものの、サスペンスの筋立てとしては少々安易にも感じられる。そのご都合主義的な欠点を補っているのが、坂口健太郎と永野芽郁の抑制を効かせた芝居。高嶋政伸演じる院長のクズっぷりも安定感がある。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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