ケルヴィン・ハリソン・Jr.にますます注目

2020年3月21日 猿渡 由紀 ルース・エドガー ★★★★★ ★★★★★

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ルース・エドガー

「少年は残酷な弓を射る」を思い出させるが、もっと微妙な怖さをもち、さらに人種というアメリカが抱える大きなテーマをはらむのが今作。一生懸命育てたのになぜ、という親の葛藤が、観る側を切なくする。「少年は〜」と違い、主人公ルースは養子なので、特別養子縁組にあまり積極的でない日本の観客は、この制度にさらに悪い印象をもちそうなのがやや心配。キャストは全員すばらしく、演技で見せる映画でもある。とくに光るのは主演のケルヴィン・ハリソン・Jr.。「WAVES/ウェイブス」でも最高だったが、インディペンデント・スピリット賞にはこちらの映画で候補入りした。今、一番注目したい若手のひとりだ。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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